異郷のモダニズム-満洲写真全史-

異郷のモダニズム-満州写真全史-

図版:田中靖望 《機関車》 1937(昭和12)年

展覧会名
異郷のモダニズム-満洲写真全史-
会期
[前期] 4月29日(土・祝)~5月28日(日)
[後期] 5月30日(火)~6月25日(日)
休館日
月曜日
開館時間
午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)

夜間開館
金曜日は午後8時まで(入場は午後7時30分まで)
但し、5月5日(金・祝)は午後5時まで(入場は午後4時30分まで)

主催
名古屋市美術館、毎日新聞社、日本経済新聞社、テレビ愛知
後援
愛知県・岐阜県各教育委員会、名古屋市立小中学校PTA協議会
協力
PGI、銀遊堂、アフロアトリエ、名古屋市交通局
助成
公益財団法人ポーラ美術振興財団

観覧料

区分 当日 前売・団体
一般 1,200円 1,000円
高大生 800円 600円
中学生以下 無料 無料

団体割引料金は20名以上に適用

前期と後期を両方ご鑑賞の方は200円割引!

5月29日[月]に一部展示替えを行います。
後期の当日券売場で「異郷のモダニズム-満洲写真全史-」前期観覧済みの半券をご提示ください。当日券料金を200円割引いたします。

  • 前売券は主要プレイガイド、チケットぴあ(Pコード768-162)、ローソンチケット(Lコード43396)、主なコンビニエンスストアでお求めいただけます。(発売は2017年4月28日[金]まで)
  • 身体等に障害のある方は、手帳の提示により本人と付添者2名まで当日料金の半額でご覧いただけます。
  • 名古屋市交通局発行の「一日乗車券」「ドニチエコきっぷ」を当日利用して来館された方は100円割引。
  • 「名古屋市美術館常設展定期観覧券」の提示で団体料金が適用されます。
  • いずれも他の割引との併用はできません。
  • 「異郷のモダニズム-満洲写真全史-」の観覧券で常設展もご覧いただけます。

概要

1905(明治38)年の<ポーツマス条約>により、東清鉄道の南部支線と炭礦の採掘権を獲得した日本は、翌1906(明治39)年、<南満洲鉄道株式会社(満鉄)>を設立し、本格的な植民地経営に乗り出していきました。「十萬同胞の熱血が注がれた」”満洲”については、日露戦争終結の時点から、「内地」の国民にその存在と意義を知らしめるべく、満鉄による啓蒙活動が展開されました。「内地」に向けての「弘報」活動において、視覚的な「資料」=写真が宣伝材料として重視されるようになりました。

当初は、記録的な表現であった満洲の写真は、1932(昭和7)年の「満洲国」建国の前後からは絵画的な表現により、「赤い夕陽の満洲」や「曠野を行く隊商」など、日本人が大陸に抱いたロマンティシズムが図像を伴って可視化され、配信されました。1930年代後半に入り、やがてグラフィズムの時代を迎えると、大陸の表象は、より洗練された「記号」へと変貌していきます。

しかし、日本の敗戦とともに「満洲国」は13年と5か月で崩壊し、それとともに「大陸」」に寄せられた視線とその写真表現の展開も途絶え、消滅します。「記録」と「表象」、「紹介」と「啓蒙」、さらには「宣伝」へと展開した「満洲」の写真とは、正しく「近代」を記録し続けた写真というメディアの発展をたどるものでもありました。

本展覧会は、およそ四半世紀の間に展開した「満洲」の写真表現を、貴重なヴィンテージ・プリントや多数の資料でたどり、改めて日本のモダニズムが到達し得た豊饒なその表現を紹介いたします。

展示構成

  • Ⅰ.大陸の風貌 ― 櫻井一郎と〈亞東印画協会〉
  • Ⅱ.移植された絵画主義 ― 淵上白陽と〈満洲写真作家協会〉
  • Ⅲ. 「宣伝」と「統制」― 満洲國國務院弘報處と『登録写真制度』
  • Ⅳ.〝偉大なる建設” ― プロパガンダとグラフィズムの諸相
  • Ⅴ.廃墟への「査察」― 『ポーレー・ミッション・レポート』