2018年度に行なわれた展覧会

特別展

モネ それからの100年

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クロード・モネ《睡蓮》 1906年 吉野石膏株式会社(山形美術館寄託)

Monet’s Legacy

2018年4月25日[水]-2018年7月1日[日]

パリ、オランジュリー美術館の睡蓮の壁画は、モネ最晩年の傑作として広く知られています。しかし、その大胆にして斬新な表現が本当に理解されるようになったのは、第二次大戦後のことでした。以来、モネの芸術は、あらゆる前衛的な作家たちを刺激し続け今日に至っています。今回の展覧会では、印象派を超えて現代の作家たちにも影響を与え続ける、モネ芸術の深みと広がりを、現代美術と比較検討してご紹介します。モネが睡蓮の壁画に取り組んでからほぼ100年。今もなお前衛としての輝きを失わないその芸術の神髄をご堪能ください。

至上の印象派展 ビュールレ・コレクション

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ピエール=オーギュスト・ルノワール
《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》 1880年

Impressionist Masterpieces from the E.G.Buehrle Collection, Zurich(Switzerland)

2018年7月28日[土]-2018年9月24日[月・休]

スイス、チューリヒのビュールレ・コレクションは世界でも有数の個人コレクションで、ルノワール、セザンヌ、ファン・ゴッホなど、誰もが知っている名作がずらりとそろっています。本展覧会は、印象派とポスト印象派を中核とする64点をご紹介しますが、約半数は日本初公開。その中には初めてスイスを離れる、4メートルを超えるモネ晩年の睡蓮の大作も含まれています。日本でのコレクションのまとまった公開は、恐らくこれが最後。ため息の出るような傑作の数々をどうぞお見逃しなく。

ザ・ベスト・セレクション

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フリーダ・カーロ 《死の仮面を被った少女》 1938年

The Best Selection of the Nagoya City Art Museum

2018年10月6日[土]-2018年11月25日[日]

1988(昭和63)年4月22日に開館した名古屋市美術館は、今年開館30周年を迎えます。所蔵品の総数は開館10周年の平成10年度末までに2,106点、20周年の平成20年度末までに4,332点となり、平成29年度末現在、その総数は6,278点に達しました。開館30周年を機に、当館所蔵品の中から選出した名品を企画展示室において一堂に展示し、これまでの作品収集の成果をご紹介します。

アルヴァ・アアルト もうひとつの自然

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スタジオのアアルト, 1945年 ©Alvar Aalto Museum
photo : Eino Mäkinen

Alvar Aalto-Second Nature
An Exhibition of Vitra Design Museum and the Alvar Aalto Museum

2018年12月8日[土]-2019年2月3日[日]

北欧、フィンランドが生んだ建築家アルヴァ・アアルト(1898-1976)は、木やレンガなど自然の素材を生かし、周囲の自然環境との調和を図るよう配慮された建築で知られ、世界的に評価されています。アアルトは、ドアノブから照明器具、家具、ガラス器に至るまで、小さなデザインにもこだわり、空間全体の調和を試みました。本展覧会は、ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムの監修のもと、アルヴァ・アアルト財団の協力によって実現した、日本では20年ぶりに開催される大規模な回顧展です。人間的な温もりを感じさせるアアルトの作品は、日本においても多くの共感を得ることでしょう。

辰野登恵子展

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辰野登恵子 《WORK 83-P-5》 1983年 個人蔵

Tatsuno Toeko

2019年2月16日[土]-2019年3月31日[日]

辰野登恵子(1950-2014)は、1970年代にグリッド(格子)やストライプをモチーフとした版画作品で注目を集め、80年代以降は豊潤な色彩で有機的形象を描く独自の表現を追求した画家です。なかでも大型の油彩作品は高い評価を得ていますが、多数のドローイングや様々な版種の版画の存在は、作家が広い視野に立ち抽象絵画の新たな可能性を模索し続けたこと、ときにこれら紙の仕事がその試行錯誤を牽引したことを窺わせます。本展覧会では、これまでまとまった展観の機会が限られてきた紙の上の表現に光を当て、辰野の画業を再検証します。

常設企画展

坂田稔 -『造型写真』の行方

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坂田稔 《無題》 1940年 寄託作品

SAKATA MINORU : Toward “Post”Photo Avant-Garde

2018年12月8日[土]-2019年2月3日[日]

坂田稔(1902-1974)は、戦前名古屋のフォト・アヴァンギャルド(前衛写真)を推進した写真家です。1930年代末、前衛美術が終焉を迎えて行く中で、坂田は写真の社会的機能を果たすべく、民俗学へと接近、「常民」の生活に取材していきます。さらに1941(昭和16)年には、海外宣伝報道要員として徴用、ジャワに派遣されます。これまで知られることのなかったアヴァンギャルドのその後の展開を、遺されたプリント作品とネガから辿ります。

展示作品一覧

終了した常設企画展

特集 北川民次とメキシコの教え子たち

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デルフィーノ・ガルシア 《タスコのロバ》 1935年

KITAGAWA TAMIJI and His Students in Mexico

2018年4月25日[水]-2018年7月1日[日]

画家・北川民次(1894-1989)のメキシコでの活動で注目すべきは、トラルパムとタスコにおける児童画教育の実践でした。なかでも1932年10月から1936年4月まで校長を務めたタスコの野外美術学校では、油絵や版画、グアッシュ(不透明水彩)による制作を指導、子供たちに絵を描く楽しみを伝えました。やがてその子供たちのなかから、その後のメキシコの近代絵画を担う作家が現れました。新たに収蔵された作品群により、北川民次とその教え子たちの表現をご紹介します。

名古屋市庁舎竣工85年 建築意匠と時代精神

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名古屋市庁舎競技設計図 金賞 詳細図 東京 平林金吾案

The 85th Anniversary of Nagoya City Hall – A Story on the Style of Architecture in 1930s

2018年10月6日[土]-2018年11月25日[日]

2014(平成26)年12月、名古屋市庁舎は隣接する愛知県庁舎とともに、重要文化財(建築物)に指定されました。中央に塔を配し、あるいは重厚な瓦屋根を見せる両庁舎が並ぶ壮観は、名古屋のランド・マークとして長く市民に愛されてきました。
1933(昭和8)年9月に竣工された名古屋市庁舎のデザインは、〈名古屋市庁舎建築意匠設計競技〉によって審査、採用されました。同設計競技の審査結果は、その後のわが国の庁舎建築に大きな影響を与え、「日本趣味を基調とする東洋式」として出現した「帝冠様式」が流行します。
〈名古屋市庁舎建築意匠設計競技〉の入選作品とともに、その前後に各地で開催された設計競技の資料と写真をとおして、1930年代に現れた建築意匠の展開について検証、ご紹介します。