2017年度に行なわれた展覧会

特別展

異郷のモダニズム-満洲写真全史-

【写真】
淵上白陽 《列車驀進》 1930年

The Development of Japanese Modern Photography in MANCHOUKUO.

2017年4月29日[土・祝]-2017年6月25日[日]

1905(明治38)年のポーツマス条約により、東清鉄道の南部支線と炭礦の採掘権を獲得した日本は、翌1906(明治39)年、〈南満洲鉄道株式会社(満鉄)〉を設立し、本格的な植民地経営に乗り出していきました。「満洲」の写真は、「内地」の人々に対して大陸を知らしめる「弘報」手段として独自の展開を見せました。大陸の民族やその風俗を「図鑑」的に見せた表現から、西への憧憬を伴ったロマンティシズム溢れる図像、さらに1930年代後半に入り、やがてグラフィズムの時代を迎えると、大陸の表象は、より洗練された「記号」へと変貌していきました。およそ四半世紀の間に展開した「満洲」の写真表現を、当時の貴重なヴィンテージ・プリント作品や多数の資料で辿り、改めて日本のモダニズムが到達し得た豊饒なその表現を紹介します。

ランス美術館展

【写真】
ダヴィッド(および工房) 《マラーの死》 1793年

Masterpieces from the Collection of the Museum of Fine Arts, Reims

2017年10月7日[土]-2017年12月3日[日]

フランス北西部にあるシャンパーニュ地方の町ランスは、代々の国王が戴冠式を行った古都として知られています。この町に美術館が誕生したのは19世紀の初め。すでに200年以上の歴史を誇り、コレクションは5万点を超えています。本展では、ルネサンスから現代まで、幅広い時代と作家をカバーするそのコレクションから、約70点の作品を選んで紹介します。ドラクロワ、クールベ、コロー、ゴーギャンなど、フランスの近代を中心とする名品の数々をお楽しみください。また、ランスには近年藤田嗣治の作品がまとめて寄贈されており、遺族の手元に残されていたこの珍しいコレクションも併せて紹介します。

シャガール展:三次元の世界

【写真】
マルク・シャガール 《誕生日》 1923年 AOKIホールディングス蔵 ©ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo 2017, Chagall Ⓡ C1332

Marc Chagall: The Third Dimension

2017年12月14日[木]-2018年2月18日[日]

豊かなイメージと華麗な色彩が織りなすシャガールの世界。多くの日本人にとってシャガールは画家というイメージでしょうが、彼は彫刻や陶器などの立体作品も数多く手がけています。そのほとんどは晩年の1950年代以降に集中していますが、それは単なる画家の手慰みの域を超え、独自の世界を作り出しています。また、それ以前に制作された平面作品においても、立体や空間に対する強い意識が感じられます。本展では、シャガールの三次元の世界に対する意識を、平面と立体の作品あわせて170点ほどを比較検討することにより探ります。20世紀を代表する巨匠の、豊穣な世界をご堪能ください。

眞島直子展

【写真】
眞島直子 《密林にて》 2009年名古屋市美術館蔵

Majima Naoko

2018年3月3日[土]-4月15日[日]

名古屋市に生まれた眞島直子(1944- )は、絵画作品とオブジェやインスタレーションによる立体作品の制作を行っており、「地ごく楽」と題された一連の作品によって評価を得ています。眞島が表現する世界は、人間の生成にかかわり、発生し、死滅する人間を存在の根源的な様態において捉えようとするものです。鉛筆だけで描かれる「鉛筆画」の白黒の作品とオブジェなどの多色の作品は、ともにひとつの世界を表すものとしてあり、その世界は私たちに私たちの本性と向き合うことを促します。本展では、作家の創作の歩みを代表作品に新作を加えて紹介します。

常設企画展

異郷のモダニズム-満洲写真全史-

【写真】
淵上白陽 《列車驀進》 1930年

The Development of Japanese Modern Photography in MANCHOUKUO.

2017年4月29日[土・祝]-2017年6月25日[日]

1905(明治38)年のポーツマス条約により、東清鉄道の南部支線と炭礦の採掘権を獲得した日本は、翌1906(明治39)年、〈南満洲鉄道株式会社(満鉄)〉を設立し、本格的な植民地経営に乗り出していきました。「満洲」の写真は、「内地」の人々に対して大陸を知らしめる「弘報」手段として独自の展開を見せました。大陸の民族やその風俗を「図鑑」的に見せた表現から、西への憧憬を伴ったロマンティシズム溢れる図像、さらに1930年代後半に入り、やがてグラフィズムの時代を迎えると、大陸の表象は、より洗練された「記号」へと変貌していきました。およそ四半世紀の間に展開した「満洲」の写真表現を、当時の貴重なヴィンテージ・プリント作品や多数の資料で辿り、改めて日本のモダニズムが到達し得た豊饒なその表現を紹介します。

常設企画展 没後40年記念 中村正義をめぐる画家たち

【写真】
水野朝 《中村正義先生と私》 1998年頃

Artists around Masayoshi NAKAMURA

2017年10月7日[土]-2017年12月3日[日]

戦後日本画壇の風雲児として次々と新たな挑戦を試みた画家、中村正義。絵画の革新に捧げられたその情熱的な生涯と作品は、多くの人々を彼の周囲に引き寄せました。本展では、正義の作品と人となりをこよなく愛した4人の画家、星野真吾・平川敏夫・水野朝・岸本清子を取り上げ、正義の作品とともに紹介します。

特集 二次元・三次元

【写真】
キスリング 《新聞のある静物》 1913年

The Second Dimension/The Third Dimension

2017年12月14日[木]-2018年2月18日[日]

絵画は二次元の平面ですが、長い間、絵画に描かれる世界は三次元のうつしでした。ピカソ以降、絵画の中の空間は様々に変容し、二次元と三次元の境は曖昧になり、現在に至ります。また、二次元の絵画作品と三次元の立体作品の間には多くの違いとそれぞれの特色があります。この特集では、所蔵品の中からご紹介する絵画作品と立体作品を通じて二次元と三次元の相関関係を探ってみたいと思います。

特集 名古屋のシュルレアリスム

【写真】
眞島建三 《遍歴》 1945年

Surrealism in Nagoya

2018年3月3日[土]-2018年4月15日[日]

当館は2016年度に眞島建三(1916名古屋生-1994名古屋没、現代美術家・眞島直子氏の父)、2012年度に猪飼重明(1914名古屋生-1992浜松没)の絵画を新たに収蔵しました。これを機に、当館のコレクションから下郷羊雄や北脇昇ら、シュルレアリスムの影響を受けた当地ゆかりの美術家の作品を紹介します。

展示作品一覧