2016年度に行なわれた展覧会

特別展

生誕130年記念 藤田嗣治展 東と西を結ぶ絵画


藤田嗣治 《猫》
1940年
東京国立近代美術館蔵
© Fondation Foujita/ADAGP,Paris&JASPAR,
TOKYO,2015 E1936

2016年4月29日[金・祝]-7月3日[日]

Leonard Foujita; Art Bridging the East and the West

81年の生涯のほぼ半分を異国で過ごした画家、藤田嗣治。その芸術は、東西の文化の対立と融合の上に見事に花開いたものでした。一方でその人生は、二つの世界の間で常に引き裂かれ、ついには祖国との決別という哀しい選択を余儀なくされました。本展では、藤田の人生と芸術の根幹にある、東西の対立と融合に焦点を当て、その全貌を改めて検証します。近年遺族よりランス市に寄贈された多数の未公開作品をはじめ、国内外の美術館や個人所蔵家から出品される代表作、約150点によって、その芸術と生涯に新たな光を当てます。

あいちトリエンナーレ2016 虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅


ジョヴァンニ・アンセルモ
《ウルトラマリンに向かって、下・北、上・東南東》
1979年
Foto © Archivio fotografico Tucci Russo

2016年8月11日[木・祝]-10月23日[日]

Aichi Triennale 2016 Homo Faber: A Rainbow Caravan

「揺れる大地」をテーマとした前回から3年、3回目となるあいちトリエンナーレは、創造しながら旅(キャラヴァン)を続ける人間をテーマにしています。人間が創り出した最初の芸術的造形である約3万5千年前の洞窟壁画から今も遥かな旅を続ける宇宙船に搭載された金属板「ゴールデンレコード」まで、人間の未知への好奇心と無限の探求は絶えることがありません。芸術そのものが未知への旅であり、人間の営みそのものが未知への旅でもあります。あいちトリエンナーレは、さまざまな好奇心を抱いて旅する人が疲れを癒しつつも、次なる旅への英気を養う家(サライ)として、皆さんの到来をお待ちしています。

アルバレス・ブラボ写真展 -メキシコ、静かなる光と時


アルバレス・ブラボ
《舞踏家たちの娘》
1933年
© Colette Urbajtel /
Archivo Manuel Álvarez Bravo, S.C.

2016年11月3日[木・祝]-12月18日[日]

Manuel Álvarez Bravo Photographs-
Mexico, Light and Time in Silence

20世紀写真史に大きな足跡を残したメキシコの巨匠マヌエル・アルバレス・ブラボ(1902-2002)。20世紀初頭の革命によって誕生した新生メキシコにおいて、壁画運動や前衛芸術が渦巻く1920年代に頭角を現し、最晩年となった1990年代に至るまで、独自の静けさと詩情を湛えた写真を撮り続けました。本展は、作家遺族の運営するアーカイヴの全面的な協力を得て、プリント総計192点と関連資料により、およそ70年にも及ぶアルバレス・ブラボの芸術の全貌を紹介する日本初の本格的な大回顧展です。

永青文庫 日本画の名品


菱田春草
《黒き猫》(部分)
1910年
重要文化財
永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託)

2017年1月14日[土]-2月26日[日]

Masterpieces of Japanese Painting from the Eisei Bunko Museum

永青文庫は、旧熊本藩主・細川家に伝わる歴史資料や美術工芸品を管理する公益財団法人で、東京都文京区の旧細川侯爵家の事務所を美術館に改装し、文化財を一般に公開しています。本展は、永青文庫が所蔵する絵画の中から、菱田春草の《落葉》、小林古径の《髪》(いずれも重要文化財)を含む近代の日本画、および時代を超えて愛される白隠、仙厓の禅画・墨跡の名品を、名古屋でまとめてご覧いただける機会となります。 *作品保護のため、会期中に展示替えを実施します。多くの作品が期間限定の公開となりますのでご了承ください。

アドルフ・ヴェルフリ


アドルフ・ヴェルフリ
《聖アドルフ=王座=アルニカ》
1917年
ベルン美術館アドルフ・ヴェルフリ財団蔵

2017年3月7日[火]-4月16日[日]

Adolf Wölfli

アドルフ・ヴェルフリ(1864-1930)は世界的に最も有名なアウトサイダー・アート/アール・ブリュットの芸術家の一人です。スイスのベルン近郊で生まれ、人生の大半をヴァルダウ精神病院で過ごしました。そこでヴェルフリは『揺りかごから墓場まで』と題する、45巻25,000ページにわたる壮大な自叙伝を描き、その創造力の根源をも感じさせるような作品は、戦前のシュルレアリスムの画家たちをはじめ多くの芸術家に影響を与えました。今もなお高い評価を受けているヴェルフリの日本初の回顧展をベルンのアドルフ・ヴェルフリ財団の協力で開催します。

常設企画展

特集 藤田をめぐる画家たち


ハイム・スーチン 《鳥のいる静物》
1918-19年頃

2016年4月29日[金・祝]−7月3日[日]

Artists around Foujita

特別展で開催される「生誕130年記念 藤田嗣治展」にあわせて、藤田と関係のあった画家たちの作品を、コレクションの中から紹介します。藤田と同時期にパリで活躍したヴァン・ドンゲン、リベラ、モディリアーニらの異邦人画家たち、そして荻須高徳、岡鹿之助、北川民次など、藤田と交流のあった日本人作家の作品をまとめて紹介します。

特集 アルバレス・ブラボと同時代のメキシコの作家たち


ティナ・モドッティ 《アステカの赤子》
1926-27年頃

2016年11月3日[木・祝]−12月18日[日]

Manuel Álvarez Bravo and his contemporaries in Mexico

特別展「アルバレス・ブラボ写真展-メキシコ、静かなる光と時」の開催にあわせて、名古屋市美術館の所蔵するブラボの写真作品とともに、同時代のメキシコで活躍した画家(ディエゴ・リベラ、ルフィ―ノ・タマヨ、マリア・イスキエルドなど)や写真家(ティナ・モドッティ、ポール・ストランドなど)の作品を紹介します。ブラボが、どのような文化的な時代を背景に写真家としての活動を開始し、その芸術を展開していったのかをご覧ください。

常設企画展 ポジション2017 河村るみ 介(かい)-生と死のあいだ


河村るみ 《Mass ~The Trilogy》
2015年
© 河村るみ×RE:LIC

2017年1月14日[土]−2月26日[日]

Position 2017 Rumi Kawamura KAI-between life and death

河村るみ(1980- )は、私とはなにか、ということを出発点に自分自身が生きていることについての思索をパフォーマンスやインスタレーションに表してきました。今回は、一昨年母の介護を経て看取った経験から感じた、表裏一体にある生きることと死ぬことについて、パフォーマンスと映像を使ったインスタレーションで表現します。