2015年度に行なわれた展覧会

特別展

若林奮 飛葉と振動


若林奮
《雰囲気》
1980-2000年
WAKABAYASHI STUDIO蔵
撮影:山本糾

2015年4月18日[土]-5月24日[日]

ISAMU WAKABAYASHI Flying Leaves and Oscillation

日本を代表する彫刻家の若林奮(わかばやし いさむ/1936-2003)は、時間の推移や運動によって変化する環境のあり方を彫刻として造形化し、その行いを通して世界の本質を考察しつづけました。従来の彫刻にはなかった主題、形状、材質、技法による繊細で哲学的な内容を帯びた作品は、類例のない独自の魅力を放っています。本展では、最晩年の彫刻作品につけられた名前である「飛葉と振動」という言葉を手がかりとして、彫刻のほか、素描や模型、資料類を交えて、最も重要な主題である「庭」をめぐる作品から作家の生涯にわたる創作の歩みを紹介します。

画家たちと戦争:彼らはいかにして生きぬいたのか


松本竣介
《立てる像》
1942年
神奈川県立近代美術館蔵

2015年7月18日[土]-9月23日[水・祝]

Japanese Painters under the World War II:
How did they survive war?

画家たちにとって、戦争とは、その体験が戦場か銃後かに係わりなく、その芸術と生涯に深く刻み込まれています。本展は、戦争という時代を生きなければならなかった画家たちが描いた、戦前、戦中、戦後の各時期における作品を通して見ることで、「彼らがいかにして生きぬいたのか」について考えようとするものです。出品画家は、生年順に、横山大観、藤田嗣治、恩地孝四郎、北川民次、福沢一郎、岡鹿之助、北脇昇、福田豊四郎、宮本三郎、吉原治良、吉岡堅二、山口薫、香月泰男、松本竣介の14名。戦後70年を迎える夏、「画家たちと戦争」について考えてみませんか。

リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展


ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《シビラ・パルミフェラ》
1865-70年
© Courtesy National Museums Liverpool,
Lady Lever Art Gallery

2015年10月3日[土]-12月13日[日]

Pre-Raphaelite and Romantic Painting from National Museums Liverpool

「ラファエル前派」は、19世紀半ばのイギリスで「自然に忠実に」をモットーに、ルネサンスの巨匠ラファエロ以前の美術を理想とし、それまでのイギリス画壇を支配してきたアカデミックな絵画とは全く異なる新しい絵画世界を創造しました。この運動は後の作家たちに大きな影響を与え、象徴主義の潮流を形成していくことになります。この展覧会では、リバプール国立美術館の所蔵品から、ジョン・エヴァレット・ミレイ、ダンテ・G・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハントらラファエル前派の作品をはじめとするこの流れにある作家達の代表作約70点を紹介します。

ポジション2016 アートとクラフトの蜜月


中谷ゆうこ
《l’origine des âmes》
2014年

2016年1月5日[火]-2月21日[日]

Position 2016 An Intimate Relationship of Art and Craft

この地方で活躍する作家の作品を紹介するポジション展として、今回は、アートとクラフトを採り上げます。アートとクラフトはそれぞれに違う個性を持っていますが、近年、それらが融合することによって新たな魅力ある世界が生み出されています。そういった、いわば「アートとクラフトの蜜月」を表しているような作品をご紹介し、その豊かな可能性を感じていただればと思います。出品作家は、稲葉佳子、徳田吉美、中谷ゆうこ、Kim Hono、水谷一子、水野誠子、米山和子の7名。ものづくりの盛んな愛知・名古屋から、アートとクラフトの新しい在り方を発信していく作家たちの個性溢れる作品をお楽しみください。

東京藝術大学コレクション 麗しきおもかげ 日本近代美術の女性像


高橋由一
《美人(花魁)》
1872年
(重要文化財) 東京藝術大学蔵

2016年3月5日[土]-4月17日[日]

My Dearest: Female Images in Japanese Modern Arts from the Collection of Tokyo University of the Arts

長き歴史を有する東京藝術大学には、日本の近代美術の貴重な作品がコレクションされています。第1部では、東京藝術大学コレクションの中から厳選された作品50点に、名古屋市美術館が所蔵する代表的な作品11点を加えて、総計61点の作品により、日本の近代美術における女性像の変遷を紹介します。

第2部では、東京美術学校日本画科の卒業制作の中から女性像を描いた作品40点を初めて特集して紹介します。かつて美術家たちが愛し描いた女性の「麗しきおもかげ」は、いまの私たちの視線も魅了してくれることでしょう。新しい作品との出会いに、ご期待ください。

常設企画展

常設企画展 白土舎コレクションによる鷲見麿展~第一級恋愛罪~


鷲見麿
《悪魔に抱かれて F》
1993年

2015年10月3日[土]-12月20日[日]

Sumi Maro: A Selection from Hakutosha Collection

名画と美女をモチーフとする独自の作風で知られる鷲見麿(すみ まろ/1954-)。作家が作品発表を行ってきた名古屋の画廊・白土舎の閉廊に伴い、所蔵の鷲見麿作品50点をご寄贈いただいたことから、そのなかから30点ほどの作品を選び紹介します。

常設企画展 愛知県立芸術大学・名古屋市美術館 共同研究
北川民次の絵画技法 -自然科学的調査と再現研究を通して-


北川民次
《作文を書く少女》
1939年

2016年1月5日[火]-2月21日[日]

Painting Technique of Tamiji Kitagawa

名古屋市美術館にとって重要な作家である北川民次(1894-1989)。約15年にわたるメキシコ滞在中に彼が独自の絵画技法をどのように会得していったのか。実作品の検証および部分模写、関連作家の作品やパネル展示によって分かりやすく紹介します。技法・材料と絵画表現との結びつきの深さを実感できる絶好の機会となるはずです。

常設企画展 思い出の中の揺らめき-Jコレクション


辰野登恵子
《Feb-19-98》
1998年

2016年3月5日[土]-4月17日[日]

The Memory - it was waved. From the J collection

コレクターのJ夫妻は、長年、作家をサポートしたり、交流を続けながら、コツコツと作品を収集してきました。そのコレクションからは、コレクターのアートへの愛とともに名古屋の若手アーチストや名古屋での現代アートの変遷も垣間見えます。イケムラレイコ、塩田千春、杉戸洋、辰野登恵子、染谷亜里可など、コレクションから約20点の作品を紹介します。