2014年度に行なわれた展覧会

特別展

マインドフルネス! 高橋コレクション展 決定版2014


草間彌生
《ハーイ!コンニチワ やよいちゃん、ポチ》
2004年
© YAYOI KUSAMA/Courtesy of Ota Fine Arts
Photo: Mie Morimoto

4月12日[土]-6月8日[日]

TAKAHASHI COLLECTION 2014 Mindfulness!

日本屈指の現代美術コレクターにして精神科医の高橋龍太郎氏のコレクションから、選りすぐりの作品を紹介します。草間彌生、奈良美智、村上隆といった現代の日本を代表する作家をはじめとし、会田誠や山口晃といった実力派、そして、フレッシュな若手の作家たちまで、素晴らしい感性と個性を持った作家たちの作品がずらりと並びます。「日本をアートの力で元気にしたい」という高橋氏の願いが込められたコレクションを通じ、計り知れないパワーを持つ日本の現代美術の世界を、ぜひご堪能ください。

挑戦する日本画:1950~70年代の画家たち


高山辰雄 《行人》 1969年
東京都現代美術館蔵

7月5日[土]-8月24日[日]

Challenging Japanese style paintings from 1950’s to 1970’s

敗戦後の厳しい現実のなかで巻き起こった「日本画滅亡論」を超えて、新しい日本画の創造に静かに熱く取り組んだ画家たちの1950年代から1970年代の「現代の日本画」の代表作を集成する展覧会。

日展(東山魁夷、杉山寧、高山辰雄など)、院展(岩橋英遠、片岡球子、平山郁夫など)をはじめ、戦後に誕生した革新的なグループ「創造美術」(福田豊四郎、橋本明治、加山又造など)、前衛的なグループ「パンリアル」(三上誠、星野眞吾など)、そして「これが日本画だ!」展(中村正義、横山操など)に参加した画家まで、約40作家の作品約70点を紹介します。

現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより


ゲルハルト・リヒター
《リス・ケルトリッジの肖像》 1966年
© Gerhard Richter 2014

9月6日[土]-10月26日[日]

Guess What? Hardcore Contemporary Art’s Truly a World Treasure
-Selected Works from Yageo Foundation Collection

世界トップクラスとされるヤゲオ財団(台湾)の現代美術コレクションの中から、常玉(サンユウ)、フランシス・ベーコン、ザオ・ウーキー、アンディ・ウォーホル、杉本博司、ジェフ・クーンズ、蔡國強、ロン・ミュエク、ピーター・ドイグ、マーク・クインなど、代表作ばかりの約80点を展示。現代美術の名品の数々を楽しんでいただくとともに、世界的なコレクターの慧眼によって選び抜かれたコレクションの素晴らしさを存分に味わっていただける展覧会です。

ゴー・ビトゥイーンズ:こどもを通して見る世界 展


ジャン・オー
《パパとわたし:No.29》 2006年

11月8日[土]-12月23日[火・祝]

Go Betweens: The World Seen Through Children

写真家ジェイコブ・リースは、英語が不自由な両親に代わってさまざまな用事をこなす移民のこどもたちを「ゴー・ビトゥイーンズ(母国とアメリカをつなぐ橋渡し役)」と呼びました。異文化に限らず、遊びを通して現実と想像の世界を自由に往き来し、大人の常識や枠組みに縛られないこどもの発想は、より多面的な世界のあり様を気づかせてくれます。
本展では、こどもを媒介者あるいは世界をのぞく窓として捉えます。映像、アニメーション、写真、絵画作品に現れるこどものイメージを通して、彼らの内面にも寄り添いながら、教育、政治、グローバリズムなどの社会の諸相、大人とこどもの境界などを新たな視点で展望します。

だまし絵Ⅱ


ジュゼッペ・アルチンボルド
《司書》 1566年頃
スコークロステル城(スウェーデン)蔵
Photo: Samuel Uhrdin

2015年1月10日[土]-3月22日[日]

Visual Deception II: Into the Future

「だまし絵」展が5年ぶりに帰ってきます。「だまし絵Ⅱ」は、2009年に開催された特別展「視覚の魔術―だまし絵」の続編として、見る者の目をあざむく驚きと機知に満ちた美術作品を、もはや絵画の領域のみにとどまらず、彫刻や写真、映像にも範囲を広げて紹介します。アルチンボルドやヘイスブレヒツら、だまし絵の歴史を作った巨匠の作品の他に、ダリ、マグリットによる20世紀の名作、そしてヴィック・ムニーズなど気鋭の現代美術家たちの作品が並び立ちます。リアルとフィクションが交錯する不思議な世界を、ぜひ自分の目で見て体験してください。

常設企画展

特集 没後10年 加山又造版画展

9月6日[土]-10月26日[日]

KAYAMA Matazo’s Printworks : After 10 years of his Death

戦後日本を代表する日本画家の加山又造(1927-2004)は、版画にもすぐれた作品を残しています。銅版画、リトグラフ、木版画におよぶ加山の版画は、銅版画とリトグラフは加山が版の制作をみずから行い、木版画は浮世絵の伝統を受け継ぐ彫師と摺師とともに制作が行われています。いずれも意欲的に多様な技法が取り組まれています。

当館には70点に及ぶ加山又造版画作品が寄託されており、本年は作家の没後10年となることから、そのなかから選りすぐった作品により豊饒華麗な加山又造の版画表現を紹介します。

常設企画展 ポジション2014 伊藤正人-水性であること


参考図版:
伊藤正人《汽水域》 2014年( 部分)

11月8日[土]-12月23日[火・祝]

Masato Ito | Being aqueous

名古屋とその近隣地方を拠点にして活動する作家を取り上げる<ポジション>展。今回は、見ることと想うことの重なりあう働きについて思考し、それを言葉を素材として美術として表現する伊藤正人(1983- )を紹介します。空間に漂う万年筆によるロイヤルブルーインクの文字たちは、ひとときもとどまることのない私たちの視覚と感応の揺らぎをその不確かさのように繊細に映し出しています。