2012年度に行なわれた展覧会

特別展

いのちの煌めき 田渕俊夫展

4月7日(土)~5月20日(日)

Toshio Tabuchi : A Retrospective

現代日本画の最も重要な作家の一人である田渕俊夫(1941− )の初めての大規模な回顧展。 圧倒的な技術と優れた色彩感覚で、可憐な植物のなかに隠された生命の連鎖や広大な風景のなかに漂う悠久の時間、都市や街角のなかに現れた永遠の瞬間を描きあげた作品は、私たちが生きている現実の世界を画題にしながら、古くからの日本絵画の伝統である装飾性と精神性を継承した現代の日本画として人気を博しています。 愛知県立芸術大学で教鞭を執るなど、当地にもゆかりのある田渕俊夫の45年におよぶ画業を4章に分け、大学卒業後の初期作品から、院展出品作を中心とした重要作品、そして初公開となる大震災への祈りをこめて「いのちの煌めき」を描いた大規模な新作まで、田渕芸術の本質を語るにふさわしい作品(47点)を紹介します。

ポジション2012名古屋発現代美術 ~この場所から見る世界

6月2日(土)~7月16日(月・祝)

Contemporary Art from Nagoya :
The World seen from this Position

名古屋市美術館では、1994年、1997年、2003年と三回にわたって、この地方の現代美術を紹介する展覧会を開催してきました。このような展覧会を継続的に開催することにより、この地方の芸術活動は活性化すると考えられます。そこで今回、第4回目の試みとして、10名の作家による展覧会を開催します。若々しくフレッシュな感性を持つ作家たちの作品を通じて、現代美術を存分に楽しんでいただきたいと思います。青田真也、大﨑のぶゆき、川見俊、坂本夏子、佐藤貢、設楽陸、田島秀彦、判治佐江子、文谷有佳里、山田純嗣の10名が、思い思いの作品を出品します。どうぞご期待ください。

大エルミタージュ美術館展 ~世紀の顔 西欧絵画の400年

7月28日(土)~9月30日(日)

400 Years of European Masterpieces from the State Hermitage Museum

ロシア、サンクトペテルブルグにあるエルミタージュ美術館は、300万点を超える収蔵品を持ち、ルーヴル美術館やメトロポリタン美術館と並ぶ、世界有数の美術館です。名古屋市美術館では過去に三度のエルミタージュ美術館展を開催しており、いずれも大きな話題を呼びました。今回の展覧会は「世紀の顔」と題し、16世紀から20世紀にわたる各時代を代表する、まさに時代の「顔」とも呼ぶべき巨匠たちの作品によって、西欧絵画400年の歴史をたどります。ロシア以外で開催される美術展として「史上空前」とエルミタージュ側が太鼓判を押す、素晴らしい名品の数々をご堪能ください。

青木野枝|ふりそそぐものたち

10月20日(土)~12月16日(日)

AOKI Noe│All that floats down

豊田市美術館と共通のテーマのもとに展覧会を開催し、かつてない規模と内容で、今日の日本を代表する彫刻家・青木野枝(1958− )の創作世界を紹介します。鉄板を溶断、溶接し、円や丸などの基本となるかたちをつないで作られる作品は、自然において循環する折々の水のすがたを表わしています。循環する水は生命の営みを象徴するものであり、生命とその働きに関心を寄せる青木の主要な主題となっています。彫刻を中心に、素描や版画、写真コラージュなどを交えて、初期から今日にいたる創作の営みを多面的に紹介し、作家が一貫して取り組む主題をふたつの会場の全体を通して容易に感得できるものにします。今後の展開をも予測させるこの度の展覧会は、青木の創作世界の魅力をあますことなくみなさまに体験していただく絶好の機会となることでしょう。

豊田市美術館 会期:10月13日(土)~12月24日(月・祝)

常設企画展

特集 荒川修作の”MISTAKE”

4月1日(日)~5月20日(日)

The Meaning of “MISTAKE” by ARAKAWA

名古屋市出身の世界的な現代美術家・荒川修作は、1960年代から文字や記号、幾何学的な図式による絵画によって、人間の知覚や思考に働きかける作品を探究して、1980年代からは、人間の身体感覚を揺さぶる建築的な作品に取り組んできましたが、2010年5月19日に急逝しました。 没後2年を記念して、新たに寄託された作品(5点)を中心に、荒川修作芸術の出発点となる図式(ダイアグラム)絵画が確立した時代(1960年代頃)の作品を紹介します。