上を向いて歩こう

上村松園展の会期も残すところ僅か。連日大勢のお客様でにぎわっています。素晴らしい作品を鑑賞するのはもちろんですが、ちょっと視線を移動させると思わぬ発見があったりします。

入り口1

さあ、これから展示会場。 でもなぜか入口がいつもより暗いような。

入り口2

入口ホールの上を見上げると、ガラス越しの青空が見えるはずが、暗幕で光がさえぎられています。 なぜ、こんなことに?

入り口3

ホールの右手5メートルのあたりには、最初の作品が並んでいます。天候によっては、このあたりの作品はホールの光の強い影響を受けてしまいます。日本画はとても繊細ですから、あまり強い光を浴びるとダメージを受ける場合もあります。というわけで、暗幕を張って光を調整しているわけです。

さて、会場の二階に移動すると、松園の代表作《母子》が飾られています。その手前の天井を見上げると、なにやら不思議なものが。

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これは、黄色味を帯びた光を放つダウン・ライト。そこにカバーのようなものが付けられています。実はこのカバーが無いと、ケースの中に展示した《母子》を見るときに、ダウン・ライトの黄色い光が少しだけ画面の中で反射してしまいます。というわけで、このカバーは反射よけでつけたものです。

展示室は作品を楽しむところ。でも、時には上を見上げていただくと、作品をより楽しむための様々な工夫をご覧いただけ、さらに関心を深めていただけるのではないでしょうか。でも上ばかり眺めて、何かにぶつかったりしないよう、くれぐれもご注意を。

投稿者:F

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