文楽

「文楽ってなに?」と思う人は多いと思います。

「人形浄瑠璃」と言うと「あっ、それなら」と思う人はいるかもしれません。私がそうでした。上方の人形浄瑠璃を文楽と言うそうで、世界無形文化遺産にも登録されていて、人形劇として高い評価をされているとのこと。

今開かれている「上村松園展」の中に、文楽を題材にして描いた作品が数点あることをご縁に人形遣い三人が名古屋市美術館に来てくれました。

5月1日午後、昨日の雨もすっかり上がり、好天の中、美術館のサンクンガーデンで、初めて文楽の人形に会いました。

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150人の観客のなか、私はちょっと離れた位置にいたので、細かい細工は見えませんでしたが、目の動き、眉の動き、肩の動き、首の動きが、普通の人間以上に喜怒哀楽を表現していて、そこに小さな人間がいるようでした。

一体の人形を三人の人形遣いが動かします。身体と右手と頭の部分を受け持つ主遣い(おもづかい)の人、足の動きを受け持つ足遣い(あしづかい)の人、左手を受け持つ左遣い(ひだりづかい)の人の三人です。三人の息が合わないときれいな動きがとれないそうです。ほんの少しでしたが「二人三番叟(ににんさんばそう)」という、五穀豊穣を祈願する神事に由来する舞の一部を演じてくれました。テンポの良いお囃子や義太夫の掛け声をバックに、人形の、扇をふる姿や、手の上げ下げ、ダイナミックな足さばきは、楽しくもあり、少しこっけいでもありで、なかなか見ごたえがありました。

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松園は、文楽に興味を持っていたとのこと。わずかな時間ではありましたが今回文楽に触れたことで松園の作品の楽しみ方が増えたような気がします。

 

投稿者:M.

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