ポジション展 アーティスト紹介~青田真也

「ポジション2012 名古屋発現代美術」展、イベントも盛り沢山の企画です。出品作家の方々から直接お話を伺うことができるギャラリートークの様子をお伝えしたいと思います。

6月2日、ギャラリートークのトップバッターは青田真也さんでした!

青田さんは、日常目にする様々なモノの表面を削って作品を制作されています。

モノの表面が削られ、形があいまいにされているにも関わらず、私たちは青田さんの作品を見て、「あっ、これはこけしだ!」「これは、アイヌの置物だ!」などなど、元の形のものを即座に思い浮かべることができます。

では、これらの箱は・・・?

お分かりになりますか?なんと、これはお菓子の箱です!よく見てみると、だんだんお馴染みのお菓子が思い浮かんでくるのではないでしょうか。

青田さんの作品は、私たちの生活には、大量生産されたモノが溢れていることに気づかせてくれます。

そして、こちらの作品は・・・。

青田さんが削ったモノたちが描かれています。よく見ると、黒い点に交じって赤い点があります。この点は、どこから来たのでしょう。

これは、青田さんが削ったサイコロの目だったんですね!だから、21個に1個が赤い点になっています。

描かれたモノたちは、私たちの社会や文化の中に、知らず知らずのうちに根付いているものです。いつの間にかイメージとして頭の中に存在している、そういったモノたちを、青田さんは、私たちの文化の象徴(シンボル)と考えて、「アイコン」と呼んでいらっしゃいます。そして、そのような「アイコン」を、漫画の中で、ちょっと前にあったものを表す時に、モノの輪郭を点で囲う表現を使って表しています。

これは、様々な木を削ったものです。中には、ホームセンターなどで売られている規格の木の材料や、誰かが使った残りの端財などもあります。

青田さんは、木を削ることで、木目や、木の性質、合板だったら合板としての作られ方など、その木そのものが見えてくると言います。確かに、私も日常の生活の中には、様々な木とともに私たちは生きていますが、その材料が本当はどんな木なのかということについて、考えたことがなかったなあと思いました。もしかすると、これらの木は、いろいろな国から来ていたりしますよね。それにしても、どの作品も、青田さんの美意識が行き届いていて、本当に美しいです。

お客さんからも、「作品はどのようにして作られるのですか?」とか、「削るのに何時間ぐらいかかりますか?」など様々な質問が飛び出しました。

布やすりや、紙やすりを使っていらっしゃるそうですが、時には、サンダーやグラインダーなどの機械を使ったり、お菓子の箱などは、様々な粗さの紙やすりを使ったりされるそうです。制作時間は、それぞれですが、お菓子の箱は、短い制作期間のものでも、2-3日かかるそうです。大きなものでは、1点で1ヶ月かかるものもあるそうです。

青田さんは、作品を通じて、私たちの日常の中が、大量生産のモノに溢れていることを指摘していらっしゃるだけではなくて、さらにこの「アイコン」のイメージを、再び大量生産されたモノとして、社会の中に溢れさせていこうと、今回特製バッグを制作されました!つまり、このバッグも作品のコンセプトとして、とても重要なのです!

こちらのバッグは、ミュージアムショップで2,800円で販売しています。サイコロのストラップは1個1個青田さんの手作りです!青田さんは、梱包のデザインも手がけられました!

さっそく私も購入しましたが、デザインがかわいいだけではなくて、つくりがしっかりしているし、大きさも手ごろで、いろんなモノを入れることが出来て、とても便利です!

ノートパソコンもすっぽり入ります!

青田さんは、他にも、サンクンガーデンの曲面ガラスにも、作品を展開されています。

ぜひとも、美術館にお越し頂いて、展覧会場でお楽しみ頂ければと思います!

投稿者:hina

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