名古屋市美術館のデイティール④

名古屋市美術館の西側にあるこの赤い建造物は、設計者の黒川紀章により、「裏千家中門の写し」として造られたものだそうです。

 写真

茶庭に設けられる中門(ちゅうもん)は、茶室の庭園である露地(ろじ)に建てられるもので、内露地と外露地の境にある門です。それらの門には檜皮葺き(ひわだぶき)や茅葺き(かやぶき)の屋根を持つものや、青竹を使ったものなどがあり、自然の素材を用いた簡素なものとなっています。ですから、本来の「中門」は色彩的にも地味な落ち着いた雰囲気のものといえますが、それに対し、美術館の庭に設えられた「裏千家中門の写し」では、は鮮やかな朱が用いられていることが印象的です。

 

この写真は新緑の季節に撮影したものですが、繁る葉の緑の陰からひっそりと赤い中門が覗いているような塩梅です。緑と赤の対比が綺麗ですね。

 

これ以外にもこの美術館には様々な「写し」が隠されています。庭を歩いてみると、いろいろな意外な意匠に出会う事ができるのです。

投稿者:akko

コメントは受け付けていません。