シャガール回顧展

ただいまミラノのパラッツォ・レアーレ(王宮)にて、シャガールの回顧展(9月17日~2015年2月1日)が開かれています。

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ミラノのシンボル・ドゥオモの隣にあるパラッツォ・レアーレは、現在は大型美術展の会場として使われています。シャガール展と並行して、セガンティーニ展(9月18日~2015年1月18日)とファン・ゴッホ展(10月18日~2015年3月8日)も開かれているという、日本では考えられないような豪華なラインナップです。(写真を撮影した9月16日には、まだファン・ゴッホ展の告知がでていません。)さらに4月からはレオナルド・ダ・ヴィンチ展が始まるそうです。スケールが違います…
街中でもちらほらとシャガール展の告知ポスターを見かけました。

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回顧展の名にふさわしく、人生の節目ごとに細かく章立てされており(15章はあったと記憶しています)、シャガールの生涯と画風の変遷がたいへんよくわかる内容になっています。
当館所蔵の《二重肖像》も、「1923年:フランスでの再出発」という章の鍵になる作品という扱いで展示されています。第一次大戦時から滞在していた故郷ロシアを見限り、再びフランスの芸術環境の中で切磋琢磨していこうという転換点にあって、ロシア時代に見られた大胆な面構成・色使いが影を潜め、写実性をより重視する落ち着いた様式へと移行したのがわかります。
公式サイトのプロモーションビデオに《二重肖像》の展示風景が映っていましたので、ご紹介します。

http://www.mostrachagall.it/mostra-chagall/

220点以上の作品が集められ、イタリアでは過去50年で最大のシャガール展だそうです。民族色の強い初期の珍しい作品群や、《天使の墜落》(個人蔵、バーゼル美術館に寄託)、《黄色い磔刑》(パリ国立近代美術館)といった迫害の苦悩を描いた作品が特に印象的で、他にもメインビジュアルとなっている《散歩》(ロシア美術館)や《誕生日》(ニューヨーク近代美術館)といった名作も見ることができます。

この展覧会はミラノ終了後、ブリュッセルのベルギー王立美術館に巡回します。(2015年2月28日~6月28日)

投稿者:nori

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