夏休みこどもの美術館「日本画の良さを知ろう」

少し時間が経ってしまいましたが、さる7月26日(土)、夏休みこどもの美術館2014のワークショップ「日本画の良さを知ろう」(対象:小学4年生~中学3年生)を開催しました。
今年は現在開催中の特別展「挑戦する日本画:1950~70年代の画家たち」とゆるやかに関連させ、日本画ならではの画材や技法、画面の形などに親しむプログラムを複数企画しています。
この日は日本画家として活躍中の濱田樹里さんを講師にお招きし、自分の手で日本画の画材に触ったり、さまざまな技法を体験したりして、日本画ならではの表現やそのよさを知ることをねらいとしました。
「日本画の良さを知ろう」WS①

最初に日本画で用いる岩絵具(いわえのぐ)の原料である鉱物を見たり、手触りやにおいを確かめたりしました。
今回実際に使うのは水干(すいひ)絵具と呼ばれるものですが、絵具としての使い方は一緒です。
あとはひたすら実践あるのみ。

まず刷毛で下地を塗り、
「日本画の良さを知ろう」WS②

乾かしている間に水干絵具に膠(にかわ)液を加えて、
「日本画の良さを知ろう」WS③

指で練り、
「日本画の良さを知ろう」WS④

その絵具をもう一度刷毛でパネルに塗ります。
「日本画の良さを知ろう」WS⑤

図柄を選んだら、
「日本画の良さを知ろう」WS⑥

念紙(手製のカーボン紙)と重ねてパネルに固定し、図柄を転写、
「日本画の良さを知ろう」WS⑦
「日本画の良さを知ろう」WS⑧

さらに写した線を墨でなぞります。
「日本画の良さを知ろう」WS⑨

その後はどんどん色を塗っていきます。
一度塗ったところも色を重ねると、複雑な色合いで深みが出たように感じられます。
参加者の集中力は講師の濱田さんもスタッフも驚くほどで、あっという間にこんな感じ。
「日本画の良さを知ろう」WS⑩
※画面を早く乾かして次の色を塗りたいので、ドライヤーを当てています。

今回使用する木製パネルには、2種類の和紙が重ねて張ってあって、とても丈夫。
このワークショップのために講師が忙しい合間を縫って、事前に準備してくださったものです。
何度も色を塗り重ねても、破れることや毛羽立つことがないので、参加者は安心して描くことができました。
「日本画の良さを知ろう」WS⑪

今回は金箔、銀箔を画面に張ったり、砂子筒(すなごつつ)を使って細かく散らしたりという装飾的な技法にも挑戦しました。
「日本画の良さを知ろう」WS⑫
「日本画の良さを知ろう」WS⑬
※箔を貼りたいところに接着剤代わりの膠水を塗り、砂子筒に箔を入れて上から振りかけます。

ものすごい集中力で作品を完成させた参加者は、初めて体験する技法や画材に最後まで興味津々の様子でした。
この体験を通して、これまでとは異なる視点で、日本画作品を見てもらえるといいなと思います。

講師の濱田さん、アシスタントのお二人、そして参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

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