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特集展示 没後10年 荒川修作-初期平面の仕事

令和2年度の始まりに予定していた「特集展示 没後10年 荒川修作-初期平面の仕事」を、会期を2021年1月5日[火]から3月14日[日]に改めて開催しています。はじめに広報していた会期は、2020年4月25日[土]から6月28日[日]でした。会場は、常設展示室3で、変わりはありません。

展示風景(荒川修作)
会場風景

荒川修作(あらかわしゅうさく/1936-2010)は、20世紀後半の美術表現を語る上で欠かすことのできない成果を残した作家です。名古屋市美術館は、コレクション(所蔵作品群)をかたち作るに当たって、名古屋市出身の荒川を最も重要な作家のひとりとして位置づけ、その作品を収集して紹介してきました。

作家の死後には、エステート・オブ・マドリン・ギンズ所蔵の5点の作品を受託し、館所蔵の作品とともに折々に常設展で紹介しています。マドリン・ギンズ(1941-2014)は、荒川のパートナーであり、創作を共に担っていました。

この展示では、創作の初期に試みられていた荒川の取り組みを受託の5作品に館所蔵の2作品を加えて紹介します。受託の5作品を全点一緒に展示紹介するのは、2012年以来です。この機会にお見逃しのないようご来場ください。

常設展のご紹介

名古屋市美術館は本日より再開しました。改修工事の一部はまだ継続していますが、約10カ月ぶりに当館の収蔵作品を皆様にご鑑賞いただけるようになっています。既報のとおり、モディリアーニの《おさげ髪の少女》や藤田嗣治の《自画像》など「常連」のいくつかは、ただいま愛媛県美術館で開催中の企画展「エコール・ド・パリの色と形」に出品中です。2月3日(水)まで、ガラスケースの中にはやや珍しい顔ぶれが並びますので、ほんの少しですがいつもと違った印象を常設展から受けるかもしれません。

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このたびの常設展では、ひさびさに日本画が「郷土の美術」の一室を占めます。画題はすべて風景です。筆と墨、岩絵具を用いる伝統的な技法に、写実性や作家の個性が加わった近代日本画の風景には、やはり洋画、油彩画の風景とは別種の味わいがあります。たとえば山元春挙の《観瀑之図》にみられる、岩山の質感を表す見事な筆の技と、遠近感や靄を表す繊細な墨の濃淡にご注目ください。作品を前にすると、あらためて本物の良さを実感します。

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常設展「名品コレクション展Ⅰ」に展示されている作品はこちらから確認できます。本日より約1か月間は常設展と特集「没後10年―荒川修作 初期平面の仕事」のみの開催となりますが、もし興味のある作品が展示されていましたら、美術館に足をお運びください。