月別アーカイブ: 2017年10月

工事休館中のボランティア活動

名古屋市美術館は改修工事のため、約3カ月の間、お休みをいただきました。

当館ボランティアは開館日の毎日、11時と14時に常設展でギャラリートークを実施していますが、休館中はそれも休みにせざるを得ません。しかし「休館中だからこそ出来る活動があるのでは?」「普段なかなか出来ないことを、この機会に取り組みたい」と一部メンバーから提案があり、この夏は新しい試みを模索、挑戦しました。その活動についてご紹介します。

新しい試みとは、高齢者施設への出張活動です。小学校や放課後学級など、子どもを対象とした出張プログラムは以前から行っており、今回の休館中にも市内の複数の小学校へ出向きましたが、高齢者向けの活動はこれまで経験がありません。学校向けの活動には、市の教育委員会などを通じて希望を募るなど、実施までの段取りが整っていますが、美術館と高齢者施設との接点はほぼ皆無です。美術館へ足を運ぶのが難しい人たちのところへ出向いて、美術に親しむ機会を提供するという趣旨は認めるものの、果たしてニーズはあるのか…。手探り状態ではありましたが、今回の休館中に限った試行的な取り組みとして実施を決め、電話で問合せを続けたところ、幸い市内2か所のデイサービスセンターが活動を受け入れてくれることになりました。

集まったメンバー10数名で勉強会を開き、美術館ボランティアである自分たちにどのような活動が提供できるか、デイサービス利用者と活動をともにする際、どのような配慮が必要か、などを話し合いました。主な活動は所蔵作品をもとにしたぬり絵と、アートカードを絵札に見立てたカルタ取りの2つに絞り、一部のメンバーは学芸員とともに現場の下見を行って、職員の方からアドバイスを受けました。

ぬり絵では、利用者が関心を持って取り組めそうな題材を検討しました。図柄の細かさにも注目し、簡単すぎず難しすぎない適度な加減を見極めました。一方、カルタ取りでは、利用者の視力や視野について考えました。ハガキ大の紙に印刷された図柄を、離れたところから認識できる高齢者は多くありません。はっきりした色や輪郭線があることを基準に、60枚あるアートカードを約半分に絞り込みました。カルタの読み札も、当てはまる図柄を探すのに分かりやすく的確な表現になっているか、一語一語吟味しました。どちらの活動も、完成までのスピードや勝ち負けを競うのではなく、高齢者の方々が楽しみながら美術作品を見ること、本人の意志にもとづいて取り組むことに重きを置き、その支援を行うのが自分たちの役割であるとメンバー同士で確認しました。

やや緊張しながら臨んだ実施当日、デイサービス利用者の皆さんには、ぬり絵とカルタ、希望する内容を選んで45分程度、取り組んでいただきました。活動中はアートカードをまじまじと眺める方、若い頃の記憶を懐かしく思い出してお話しされる方、この日だけのスペシャルなぬり絵に熱中される方、さまざまでしたが、概ね楽しんでいただけたようです。ボランティアは、普段のギャラリートークのスキルを活かして利用者一人ひとりに声をかけ、発言に耳を傾け、おしゃべりに花が咲く場面も多くありました。施設職員の方々も、こちらの活動の趣旨を汲んで積極的に関わってくださり、ボランティアの手薄なところを適宜フォローしてくださいました。この場を借りて、ご協力いただいた関係者の皆さまに心より厚くお礼申し上げます。

今回の取り組みは、ひとまずこれで一区切り。今後どのように展開するかは全くの未定ですが、このような体験をきっかけに、ボランティア活動のあり方や、美術館として地域とどう関わっていくか、といった課題を積極的に考えていきたいと思います。

投稿者:3

名古屋市美術館リ・オープン!

 近頃、めっきり秋らしくなってきました。

 休館して3か月が経過、いよいよ107日から名古屋市美術館は再開館いたします。目下、再開館にむけて着々と準備を進めているところです。

  外観のタイルもキレイに貼りなおされ、もう崩れているところはありません。雨の日も安心してみなさまに美術館にお越し頂けます。

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  そして、今、まさに準備中なのが「ランス美術館展」!

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 このたび、名古屋市とランス市の姉妹都市提携が決まり、両市の友好を記念して展覧会が開催されることになりました。ランス市はフランスのパリから約140キロ北東に位置する街で、街の中心にあるノートルダム大聖堂は世界遺産に登録されているそうです。

 ランス美術館は200年以上の歴史を誇り、5万点を超える作品を所蔵しているとのこと。今回、その中から選び抜かれた約70点の名品を名古屋市美術館でご覧いただけます。

  106日のオープニングにと7日からの一般開館に向けて、展覧会の準備も佳境を迎えています。作品は無事に到着して、準備のために来日したランス美術館の学芸員とともに、開梱された作品に損傷がないかチェックしているところです。作品のチェックが終わりましたら、いよいよ展示作業に入ります。

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 展示室の壁や床も、開館当時の仕様で新しくなりました。館内に設置されているエレベーターも新しいものになりました。デジタル表示になり、音も静かです。

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みなさま、ぜひ生まれ変わった美術館で、シャンパンの街ランスからの名品をお楽しみください!!!

投稿者:hina

名古屋市図書館でランス市のPR展示が開催されています!

「姉妹都市提携応援! 名古屋市図書館ランスPR展示」

ランス美術館があるランス市と名古屋市は10月に姉妹都市提携を結ぶことが予定されています。これを記念して、名古屋市図書館全21館で、ランスやフランスについて紹介する展示が7月22日より3期に分けて順次行われています。シャンパン、大聖堂、ゴシック建築、ジャンヌ・ダルク、そしてランス美術館といったランスやフランスにまつわる話題を、各館の独自のアイデアによって取り上げています。現在(第3期)は、鶴舞中央、東、北、山田、中村、瑞穂、南陽、南、志段味で10月14日まで開催されています。

 鶴舞中央図書館では、3期に分けてランス出身の著名人の紹介や建築をテーマにした展示が行われています。現在は「ランス美術館展」に関連し、出品作家であるゴーギャンやドラクロワの画集や藤田嗣治の図録などが手に取って見られるように置かれています。2階の貸出カウンターのすぐ横にあります。

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終了した展示の様子やそこで紹介された書籍の情報が、以下の名古屋市図書館のHPにて紹介されています。ランスにまつわる情報が満載です。ぜひチェックしてみてください。

https://www.library.city.nagoya.jp/oshirase/topics_tenji/entries/20170727_04.html#chap01

ランス美術館展は、いよいよ10月7日開幕です!

ランス美術館展では、ドラクロワ、コロー、ミレー、ピサロ、ゴーギャン、藤田嗣治など、日本人にもなじみ深い作家による作品をご覧いただけます。本展は日本国内を巡回してきましたが、名古屋が最終会場。姉妹都市提携を記念して、特別に当館のみに出品される3作品も含め、名品を見るラストチャンス! 

美術館がある白川公園は、これから木々も色づき美しい季節を迎えます。ぜひご来館ください。

 

投稿者:I.