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「永青文庫 日本画の名品」開会式

1月13日、「永青文庫 日本画の名品」の開会式が行われました。

開会式には、主催者の名古屋市美術館と中日新聞社の関係者をはじめ、展覧会開催にあたって特別な協力をいただきました公益財団法人永青文庫の林田常務理事と技法などでご協力いただきました愛知県立芸術大学の松村学長にご臨席いただきました。

 

1枚目

 

 「永青文庫 日本画の名品」は、永青文庫の設立者である細川家第16代当主、細川護立候が一代で築き上げた、「近代日本画」と「禅画」の類い稀なコレクションを紹介するものです。

 

「近代日本画」では重要文化財である菱田春草の《落葉》、《黒き猫》、小林古径の《髪》をはじめ、横山大観、鏑木清方、上村松園、川端竜子など、人気の高い日本画家の文部省美術展覧会や日本美術院展覧会で入選・受賞したものを中心とした34点、その名のとおり名品揃いの内容となっております。 

2枚目

 

 「禅画」では奇抜な画風、あるいは飄逸な画風で最近殊に人気が高まっている江戸時代の名僧、白隠と仙厓による作品を紹介いたします。永青文庫の禅画のコレクションは質量ともに国内外で最高のレベルにあり、その中から23点を展示いたします。

3枚目

 

 細川護立候の慧眼を堪能できる珠玉の名品計57点が、名古屋に集う大変貴重な機会となります。

日本画を愛好する皆さまはもちろんのこと、たくさんの方々に楽しんでいただけると自負しておりますので、是非名古屋市美術館に足をお運びください。

 

 

 

 

 

ショコラ

 みなさまは良き年末年始を過ごされたでしょうか。名古屋市美術館は特別展「永青文庫 日本画の名品」(会期:114[]226[])と常設展「名品コレクション展III」」(会期:114[]416[])で新しい年にみなさまをお迎えします。

 永青文庫は、肥後熊本五十四万石の大名であった細川家が所持した文化財を保存、研究、公開しています。尾張徳川家に伝わった文化財が、徳川美術館と蓬左文庫に引き継がれているのと同じです。永青文庫の礎を築いたのは、十六代当主の細川護立(1883-1970)。彼自身が収集をはじめたのは明治末頃のことでした。

   この度の展示では、護立氏が収集した横山大観をはじめとする近代日本画の巨匠たちの名品を紹介します。それらの作品にはその作品が描かれた時代の雰囲気や求めるものが現れています。明治以降の爵位制度において侯爵であった細川家当主による収集という行為もまた、身分制のもとにあった時代のありようをうかがい知る手がかりとなるのかもしれません。

  同じく明治末頃のパリで、ひとりの黒人道化師が活躍していました。その名はショコラ。ロートレックが彼を描いていることでその存在を知ってはいましたが、詳しくは知るところがありませんでした。そのショコラを主人公にした映画が間もなく公開されます。ロシュディ・ゼム監督「ショコラ 君がいて、僕がいる」(2015年、フランス)です。原案となったノワリエルの著作も翻訳が出版されます。

  ショコラは黒人であったことからその存在が忘れ去られていました。人種差別が強くあった時代に彼がどのようにしてスターとなり、落ちぶれていったかを描くこの作品は、当時の社会を良く再現しているだけでなく、そこにあった問題が今なお消えずに残されていることを教えてくれます。多くの日本人にとっての憧れの都パリ、あるいは自由と平等と博愛の国フランスにもきれいごとでは済まない一面があることが分かります。この作品がすべてを教えるわけではありませんが、19世紀から20 世紀にかけてのフランスの美術を理解するのにも役立つと思い紹介します。

 

投稿者: み。