月別アーカイブ: 2016年6月

今年の夏!

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 賴志盛《Border_Lyon》 第13回リヨンビエンナーレ、リヨン現代美術館 2015 Courtesy of LAI Chih-Sheng and ESLITE GALLERY

 

3年ぶりに、また、あいちトリエンナーレが開催される夏が近づいてきました。トリエンナーレも今回でいよいよ3回目を数えます。

あいちトリエンナーレ公式Webサイト http://aichitriennale.jp/

 

今回も、名古屋市美術館は会場の一つになります。つい先日、あいちトリエンナーレの事務局の方々が名古屋市美術館にいらっしゃって、こちらの会場ではどのような作家、作品が展示されるのかということとディスプレイや展示作業についての打ち合わせがありました。第2回目の前回は、空飛ぶ茶室など、大掛かりな工事が必要となる野外作品があったり、出入り口に美術館南側の非常口が使われたり、通常の状態とは大きく違った使い方で、当館をよくご存知のお客様を驚かせたことと思いますが、今回はそれと比べると、オーソドックスな美術館の使い方になりそうです。しかしながら、テーマに合わせて選ばれた、世界各地で活躍しているアーチストの魅力的な作品が名古屋市美術館の空間でどんな風に見えるのか、とても楽しみです。

 

トリエンナーレの期間中は、企画展示室1・2と常設展示室3が、あいちトリエンナーレの会場となりますが、名古屋市美術館の常設展は、通常通りオープンしています。これまでのトリエンナーレでは、この地域にお住まいのお客様に加え、県外あるいは、海外のお客様もずいぶんたくさんお越しいただいているようでした。ここは、普段名古屋になかなかいらっしゃることがないお客様に名古屋市美術館をアピールするチャンスでもあります。せっかくの機会なので、トリエンナーレのお客さんにもぜひ名古屋市美術館の常設展を見て頂きたいと思い、トリエンナーレのテーマに合わせて、目下、名品コレクション展IIを準備しているところです。

 

今回のトリエンナーレのテーマは「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」。キャラヴァンサライというのは、ペルシア語で旅の宿を意味するそうです。それに合わせて、名古屋市美術館の常設展は、「旅」ということをテーマにしました。「エコール・ド・パリ」は、今年度は一年を通してシャガールの版画を紹介しているので、「旅」のテーマではありませんが、ほかの3つはそれぞれ「旅」をテーマに組んでいます。

 

「エグザイル:自由への旅-《流氓ユダヤ》と《北満のエミグラント》」では、昨年俳優の唐沢寿明が主演した映画で話題となったリトアニアの外交官杉原千畝のヴィザで日本にわたってきたユダヤ人を写した作品など、芸術写真でありながら歴史のドキュメントとしても貴重な写真を紹介します。

 

また、「メキシコへの旅」では、メキシコに旅をした写真家たちがメキシコで撮影した写真を紹介します。メキシコの人々や風景を旅行者の視線がどのように捉えたのでしょうか。また、今回、新収蔵品の写真作品もご紹介いたします。

 

「時間の旅」では、日々当たり前に過ぎていく時間について考察するような作品を紹介します。宮島達男作品《Opposite Circle》も3年ぶりに展示します。

 

みなさま、この夏、トリエンナーレとともに、名古屋市美術館の常設展もぜひ、お楽しみください!

  

hina

「いま、被災地から―岩手・宮城・福島の美術と震災復興―」展について

このページでは基本的に当館の展覧会や催事に関わるお知らせをしていますが、今回に限り他館の展覧会をご紹介およびリンクを張ることをお許しいただきたいと思います。

なぜなら、当館へお越しくださった皆さまからの募金で成り立っている展覧会だからです。

 

「いま、被災地から―岩手・宮城・福島の美術と震災復興―」

会期:517日(火)~626日(日)

場所:東京藝術大学大学美術館

http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2016/tohoku/tohoku_ja.htm

 

 5年前の311日、東日本大震災が発生し、沿岸部の博物館施設は壊滅的な被害を受け、各館の所蔵品が津波の甚大な被害に遭いました。

 

それから1か月も経たぬうちに当館ボランティアから「被災地の美術館、博物館に対してできる支援はないのか」との声が挙がり、全国美術館会議へ提言したのをきっかけに募金活動が展開されたことは、既刊のアートペーパー(98号)で報告した通りです。

 

20143月末をもって募金箱の設置は終了していますが、3年弱の間、募金にご協力いただいた来館者の皆さま、協力会会員およびボランティアの皆さまには改めて厚く御礼申し上げます。

 

本展では被災後に救出、応急処置、修復を経た美術品だけでなく、3つの県立美術館の協力の下、各館の代表的な所蔵作品を通して東北の地で育まれた美術・文化について、また多数の写真パネルや資料を通して文化財レスキューの活動についてもご紹介しています。

 

会期が残り2週間を切った今になってのご案内で大変心苦しいのですが、東京へ行くご予定がございましたら、ぜひ足をお運びください。

 

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名古屋市美術館のディティール①

名古屋市美術館には鳥居があります。銀色に光っています。

この建物を設計した黒川紀章は、歴史と未来の共生、西欧と日本の文化の共生を目指したとのこと。その意味で、この鳥居は象徴的といえるかもしれません。

美術館の一角にしつらえられた、神聖なスポットです。

ちなみに、手前に写っている鉄の物体は、黒川紀章のテトラユニット。大阪万博の時に東芝IHI館の建物のパーツとして使用したものです。

 

 

ディティール1

 

 

投稿者:AN