月別アーカイブ: 2014年12月

クリスマスコンサート♪

 20、21日の二日間、地下ロビーでクリスマスコンサートを開催しました。
 初日はあいにくの天気で心配をしていましたが、白川公園でのイベントもあり、二日ともたくさんのお客様にお越しいただきました。
 セントラル愛知交響楽団さんのご協力により、池田逸雄さん(イングリッシュホルン)、山本雅士さん(ホルン)、山本洋子さん(ピアノ)に演奏していただきました。
 曲目は、G線上のアリア、クリスマスメドレー などなど。

コンサート1

 クリスマスツリーの横で次々と奏でられる素敵なメロディーにお客様はうっとり。
 ホルンを演奏された山本さんは素敵な演奏だけでなく、楽器や音楽についてもいろいろなお話をしてくださいました。

コンサート2

そして、お隣の科学館では・・・
たくさんの方がプロジェクションマッピングを楽しんでいました。
プロジェクションマッピング

クリスマスには数日早かったのですが、ほんの少しクリスマス気分を味わっていただけたのではないかと思います。
寒い中、お越しいただいた皆様ありがとうございました。

「あるく劇場」

今年始め、名古屋市美術館で開催した「親子で楽しむアートの世界 遠まわりの旅」展でお世話になったアーチスト・ユニットD.D.の最新作が発表されました!

愛知芸術文化センターの地下ロビーで開催されている

「あるく劇場」
D.D.作品『観客にとっては“不意打ち”、歩くものにとっては”成果”』

です。

写真1(D.D.さん撮影)

写真2

今回のD.D.の作品は迷路と舞台がくっついたものです。

今回は、どうやら「シーソー」が鍵のようです。
まずは、シーソーで遊んでみましたが、重みを増やしてもなかなか沈みません。どうも、軸が真ん中に設定されていないようで、自分が思うようには動かないのです。いつ、どのように動くのか、全く予測不可能なのです。さすがD.D.のプロジェクトです!

二人がかりで必死に沈めてみたところです。
写真3

写真4

さて、いよいよ迷路(舞台)です。中に入るとD.D.の迷路らしく、布の迷路が広がります。外から見たら小さな空間に見えた箱が、中に入ると意外にも幾通りかの道があり、進んでも、進んでも、まだ道があるのかと不思議になるくらい、入ったことがない空間に出会います。

ふと入った空間で絵とテキストに出合いました。テキストに何が書かれているのか読もうと近づいた瞬間、突然建物がぐらりと動き、カタンととまりました。外から見た舞台の姿からこの舞台は傾くのかなあと想像はしていたものの、実際に体験すると、びっくり!作品を見ながら自分がいる世界が変化するような体験でした。一旦傾くということに意識を向けたら、面白くなって迷路の中を歩き回ってしまいます。でも、別の空間に入ってしまうと再びどこで傾くのかわからなくなり、傾く瞬間再びびっくりしてしまいます。地面が傾き、私の世界も傾く、、、。
もう少し迷路の別の場所を行ってみたいと思ったら、もう出口に、、、。でも、きっとまだ回りきれていない場所があるような、、、。会期中、ぜひもう一度足を踏み入れたいと思います。

D.D.のプロジェクトの詳しい案内はこちら↓

http://www.aac.pref.aichi.jp/syusai/aruku/index.html

会期中、パフォーマンスも行われるようです。そちらも、ぜひ見に行きたいと思います!
また、傾きの大きさが倍になる時間帯もあるようです。さらなる、世界の展開を体験できるかも。そちらも楽しそうですね~!

投稿者:hina

「ゴー・ビトゥイーンズ:こどもを通して見る世界」展 3週連続映画上映会

11月8日(土)から始まった「ゴー・ビトゥイーンズ:こどもを通して見る世界」展。
皆さま、もうご覧いただけたでしょうか?

本展では講演会や解説会に加え、さまざまな年代を対象にした鑑賞プログラム、そして展覧会テーマに関連した映画の上映会を企画・開催しています。
今回は11月の土日3週にわたってお送りした映画上映会について担当者のちょっとした裏話を交えながらレポートします。

11月16日(日)上映
『子供の情景』(2007年/監督:ハナ・マフマルバフ)
子供の情景

この作品、実は展覧会の準備段階では出品作として検討されていました。ただ、80分を超える映像作品を展示室で紹介するのは現実的でないと考え、じっくりご覧いただく機会として、上映会を設けることにしたのです。この映画がなければ、上映会の企画自体もなかったかもしれません。

(あらすじ)
主人公バクタイは6歳の女の子。幼なじみのアッバスの話に興味を持ち、学校へ行きたいと考え、行動を起こすが…。

欲望に忠実な小さなこどもの真っ直ぐさやしたたかさに思わず笑ってしまう反面、映画の舞台となった地域における女の子の社会的地位の低さに気づかされ、戦争ごっこ、タリバンごっこを繰り広げる男の子たちの振る舞いが大人の社会をそのまま映し出す鏡のように感じられます。

こどもは、大人が作った社会に生きている。生きる場所を選べないのだということを改めて思い知らされます。

11月22日(土)上映
『はちみつ色のユン』(2012年/監督:ユン、ローラン・ボアロー)
はちみつ色のユン

出展作品の中でテーマになっている、移民や国際養子縁組の問題。よりよく知るきっかけとなる映画はないかと探して、たどり着いた作品です。

実はもう1つ、『冬の小鳥』という韓国映画が候補にあったのですが養子として新たな家族のもとで成長していく過程を描いているところ、実写とアニメとCG、1970年代当時と現在など表現手段と時間がさまざまに交錯するところが映像作品としても魅力的に感じ、今回はこちらを選びました。2014年の文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で大賞を受賞しています。

(この受賞記念上映会+監督によるトークへの参加を計画していたのですが、当日の2月某日は東京が寒波と大雪に見舞われ…やむなく遠征を断念。後日、配給元からサンプルをお借りして鑑賞したのでした)

「親から愛されたい」と願う気持ちと、生みの親に捨てられた現実。自分を引き取った養父母への疑問、自分の容姿と言葉や文化との乖離から「自分はいったい何者なのか」苦悩し、葛藤する姿を現在の監督自身の視点と、当時のユン少年の視点から丁寧に描いた作品です。

11月29日(土)上映
『ぜんぶ、フィデルのせい』(2006年/監督:ジュリー・ガウラス)
ぜんぶ、フィデルのせい

今回選んだ3本の中で、最も動きや感情のぶつかり合いがあるのが、こちら。奔放なこどもに振り回される大人は何の不思議もありませんが、この映画では革新的な大人と保守的なこどもとの対比が印象的です。

主人公アンナのすごいところは、思い通りにならないことに不満は漏らしても駄々をこね続けるのではなく、疑問を素直に両親やお手伝いさんにぶつけたり、図書館で調べたり、気になる場所へ自分の足で行ってみようとするところ。分からないことを放置せず、自分で“視る”こと、“知る”ことを経て、彼女は少しずつ自分の考えを持ち、成長していきます。

そもそも人は自分で考え、学ぶことによって成長する生き物です。大人であるわたしたちは、きちんとそれを実践できているだろうか?成長を望むこどもたちにちゃんと向き合えているだろうか?そんなことを考えさせられました。

いずれの作品もそれぞれの歴史的な背景、社会情勢を詳しく知れば知るほどさらに深い考察や問題提起、別の見方ができると思いますが、今回はこどもたちの物事の捉え方、感じ方、こども時代特有の感覚を丁寧に扱っているという視点に立って、上映作品を選びました。本展を楽しむきっかけの1つになっていれば担当者としても嬉しいです。

上映会へお越しいただいた皆さま(3回皆勤賞のお客様もいらっしゃいました!)、ありがとうございました。

投稿者:3

シャガール回顧展

ただいまミラノのパラッツォ・レアーレ(王宮)にて、シャガールの回顧展(9月17日~2015年2月1日)が開かれています。

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ミラノのシンボル・ドゥオモの隣にあるパラッツォ・レアーレは、現在は大型美術展の会場として使われています。シャガール展と並行して、セガンティーニ展(9月18日~2015年1月18日)とファン・ゴッホ展(10月18日~2015年3月8日)も開かれているという、日本では考えられないような豪華なラインナップです。(写真を撮影した9月16日には、まだファン・ゴッホ展の告知がでていません。)さらに4月からはレオナルド・ダ・ヴィンチ展が始まるそうです。スケールが違います…
街中でもちらほらとシャガール展の告知ポスターを見かけました。

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回顧展の名にふさわしく、人生の節目ごとに細かく章立てされており(15章はあったと記憶しています)、シャガールの生涯と画風の変遷がたいへんよくわかる内容になっています。
当館所蔵の《二重肖像》も、「1923年:フランスでの再出発」という章の鍵になる作品という扱いで展示されています。第一次大戦時から滞在していた故郷ロシアを見限り、再びフランスの芸術環境の中で切磋琢磨していこうという転換点にあって、ロシア時代に見られた大胆な面構成・色使いが影を潜め、写実性をより重視する落ち着いた様式へと移行したのがわかります。
公式サイトのプロモーションビデオに《二重肖像》の展示風景が映っていましたので、ご紹介します。

http://www.mostrachagall.it/mostra-chagall/

220点以上の作品が集められ、イタリアでは過去50年で最大のシャガール展だそうです。民族色の強い初期の珍しい作品群や、《天使の墜落》(個人蔵、バーゼル美術館に寄託)、《黄色い磔刑》(パリ国立近代美術館)といった迫害の苦悩を描いた作品が特に印象的で、他にもメインビジュアルとなっている《散歩》(ロシア美術館)や《誕生日》(ニューヨーク近代美術館)といった名作も見ることができます。

この展覧会はミラノ終了後、ブリュッセルのベルギー王立美術館に巡回します。(2015年2月28日~6月28日)

投稿者:nori