月別アーカイブ: 2014年5月

傑作は目に焼き付けよう

「出張でアメリカに来ました。今日はとても良い天気で、4月まで例年より寒かったニューヨークもようやく春本番です。 五番街はどこもかしこもチューリップが満開。
五番街のチューリップ

パークアヴェニューではチューリップと八重桜が同時に満開で、春を満喫できます。
パークアヴェニュー

 さてフランク・ロイドライトの建築でお馴染みのグッゲンハイム美術館は開館前から行列待ちの賑わいでした。
グッゲンハイム美術館

現在イタリア未来派の展覧会を開催中です。
未来派展

残念ながら会場内の写真撮影は禁止されているので、展示の雰囲気はお届けできませんが、質量ともに優れた大展覧会です。作品だけでなくディスプレイも凝っていて、資料を展示するケースは未来派を意識した流線型のデザインになっています。 
写真といえば最近は海外の美術館では、常設展示室の写真撮影が許可されるケースが多々見られます。ニューヨーク近代美術館でも、人気のゴッホ作品をパチリ。
ゴッホ

隣の部屋ではピカソの代表作もパチリ。
ピカソ

どこの部屋でも皆さん写真を撮るのに夢中です。最近はスマートフォンの普及もあって、記念に撮影する人が更に増えたように感じます。しかし、せっかく本物の傑作が目の前にあるのに(しかも、ガラス越しでもなければ無粋な柵もないというのに!)、皆さん写真を撮るだけで満足してしまうようで、作品をじっくり見ている人はあまりいません。もったいないですねえ。」

投稿者:F

休館中の“大掃除”

 すでにご案内のとおり、平成26年度は、常設“名品コレクション展”と特別展が同時に開幕することになりました。特別展の終了や常設展の展示替えに伴い、休館している間でも、美術館では、空調機器やエレベーターの整備や点検、展示室の補修や清掃などにあたっています。
 現在開催中の「マインドフルネス!高橋コレクション展 決定版2014」(6/8まで)の開幕までの十日間、美術館正面屋外に設置されているコールダー《ファブニール・ドラゴンⅡ》と地下ロビーに設置されているレッド・グルームス《ウールワース・ビルディング》、そしてジョナサン・ボロフスキー《ハンマリングマン》の清掃、塗装、調整を行いました。屋外に設置されているコールダーの作品は、ここ数年夏の強烈な陽射しや冬の冠雪に曝され、退色がはげしかったため、防錆処理と再塗装を行い、久々にポップな感じを取り戻すことができました。
 また、地下ロビーに設置されている《ウールワース・ビルディング》は、当館の所蔵作品の中でも格別人気の高い作品ですが、1994年の設置・展示以来、十分な清掃ができずにいました。脚立や高所作業に載って、タワーの先端から、筆やエアーブラシを使ってビルの上に居座る龍の背中や翼の間等に積もった埃を掃いました。
ブログ140430 ①

ブログ140430 ②

足場を組むために周囲に張り巡らされた舗道や背後の部分を本体から離してみると、
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ブログ140430 ④

ブログ140430 ⑤

組立・設置のときに紛れ込んだのでしょうか、当時の展覧会カレンダーを発見したり、
ブログ140430 ⑥

通常では目が届かない部分でも、細部に亘りまで表情豊かな人物が描かれているのに気づき、ブログ140430 ⑦

改めてこの作品の楽しさを確認しました。
ブログ140430 ⑧

ブログ140430⑨

今回は、清掃とともに作品の構造の確認を行いました。この作品は正面右に設置された回転ドア
ブログ140430⑩
から内部、つまりビルのロビーに入ることができるのですが、作品内部の強度と保存の観点から、現在は内部への立ち入りを禁止しています。次回、強度検査と補修を行い、近い将来には小学生限定の内部公開を目指したいと考えています。

高さが6メートル近くもある《ウールワース・ビルディング》の清掃が終わった後に、同じ地下ロビーに設置されている《ハンマリングマン》の清掃と塗装にかかりました。こちらも、ここ数年間清掃、塗装を施してなかったものです。まず、輪郭にうっすらと積もった埃を掃き、それから塗装のための下準備に入ります。
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ハンマリングマンの足元には六桁の数字書き込まれていますが、これは作品のシリアル・ナンバーであり、作家であるジョナサン・ボロフスキーのサインでもあります。その白い部分を“マスキング”して、黒い塗装に備えます。
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清掃・塗装は半日ほどで終了、その後カーペットを張替え、
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翌日から来館者の皆様にお披露目いたして居ります。最後に掲載した写真
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のなかで、いつもと違う情景にお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。その「答え」と続きは次回のブログでご紹介いたします。

投稿者:J.T.