カテゴリー別アーカイブ: 青木野枝展

青木野枝展終了+名古屋のワークショップ

昨年末に会期終了を迎えた「青木野枝|ふりそそぐものたち」展。名古屋と豊田はもとより、全国からたくさんのみなさまにご来場いただきました。

クリスマスをはさみ仕事納めを過ぎてもつづいた撤収搬出作業は、正月休みで一息ついたあと、場所を作家のアトリエと倉庫に移しての搬入作業となりました。10トン車4台に4トン車2台の物量は、搬出と同じく数日を要しましたが、ようやくすべての作業を終えることができました。

青木展では名古屋か豊田のどちらかでほぼ毎週のように催事を行っていましたが、当館を会場とした中学生以上を対象とするワークショップについて、どんな様子だったか知りたいというお声がありましたので、遅ればせながらご紹介します。

晴れていれば屋外で遠巻きに見学していただけましたが、当日はお天気が悪く、屋内での実施となりました。見学を希望されていたみなさま、ご期待に添えず申し訳ありませんでした。

ワークショップは11月17日(土)と18日(日)に二日にわたって行いました。当日に欠席連絡をいただいた1名を除く、4.5倍の応募者から抽選で選ばれた11名にご参加いただきました。

青木さんのお話を聞き、作業開始。作りたいものがあるときはそれを、そうでないときは「自分のいたい場所」を作ります。構想を練り、紙にメモしたあと、厚さ4ミリ、45センチ四方の鉄板に切り出すパーツを下書きします。

下書きしたパーツを青木さんに教わりながら溶断で切り出しています。

切っている途中。熱を帯びる鉄がきれいです。

切り終えたところ。赤い作業用の皮手袋は青木さんの手。熱いのでペンチの柄でパーツを叩いて下に落とします。落ちたパーツはペンチではさみ、安全のため水を張ったたらいに入れて冷やします。

切り出したパーツをメモに置き、イメージを確かめています。

慣れたらひとりで溶断。ガスの量も自分で調節します。青木さんのアシスタントが見守ります。

溶接も慣れたら自分でします。完成までもうすぐです。

みなさんの作品の一部です。作業の様子をご紹介したおふたりの作品がどれか分かるでしょうか。

おおらかに描く子どもより手が自由に動く大人は、細やかにパーツの線を描くようです。細やかな分、溶断に時間がかかりましたが、できあがった作品も繊細で個性にあふれるものになりました。何をどんな思いで作り、それをどう感じたか、みなで最後に鑑賞会をしてワークショップを締めくくりました。

みなさん4キロ弱の重さのある自作を持ち帰られましたが、遠くは東京からのご参加。新幹線に持ち込んでのご帰宅でした。

今回のワークショップで、大人もこのような企画を求めていることがあらためて分かりました。定番の子ども向けだけでなく、これからも機会をとらえて大人に向けた企画を提供したいと思っています。みなさまお見逃しなきようご参加ください。

投稿者:み。

前田慶次 見参! -青木野枝展-

ただいま開催中の展覧会「青木野枝│ふりそそぐものたち」のテレビ取材に、名古屋おもてなし武将隊の前田慶次殿と陣笠隊の踊舞(とうま)さんがいらっしゃいました。


慶次「秋も深まり、まもなく冬じゃ!芸術の秋はやっぱりここじゃのう」

今回の展覧会では、今日の日本を代表する彫刻家、青木野枝さんの作品を紹介しています。
青木さんの作品は鉄板を溶断、溶接して、円や丸などの形をつないで作られています。


会場入口から巨大な彫刻が。
「おお!いきなり大迫力じゃ!」

青木さんは、生命やその働きを主題とする作品を作りつづけています。そして生命の営みを象徴するものとして、循環する水の姿を彫刻で表現しています。


「不思議な感覚じゃ。素材は鉄なのに重量感を感じぬ。」

「おもてなし隊なごや」は、11月14日(水)午後6時56分~7時、メーテレで放送されます。番組の最後には招待券のプレゼントのお知らせもあります。お見逃しなく!


「まだの者は、名古屋市美術館へ急ぐのじゃ!」


展覧会感想ノートに書き込む慶次殿と踏舞さん

※名古屋おもてなし武将隊

開府400年に合わせて、名古屋の魅力を全国に伝えるために結成された、名古屋にゆかりのある武将6人(織田信長・豊臣秀吉・徳川家康・前田利家・加藤清正・前田慶次)と4陣笠隊(立三・亀吉・元気!・踊舞)です。

投稿者:ナ

青木野枝展ワークショップ@豊田市美術館

10月27日(土)と28日(日)に、豊田市美術館でワークショップがありました。

スタッフは青木野枝さんご本人と、そのアシスタントの方々です。

参加者は、小学生10名。

まず鉄板の上に下書きをして、そのかたちを吹管(すいかん)の炎で溶断します。

青木野枝さんが手伝っています。

次に、切ったパーツを溶接します。

溶断、溶接をくりかえして、作品に仕上げていきます。

↓まだ途中ですが、鉄板が立体になりました。

鉄の彫刻なので、なかなか存在感があります。

作家ご本人とそのサポートをしている皆さんと一緒に、展示作品とほぼ同じやりかたで制作できる、とても貴重な機会でした。

名古屋市美術館では、11月17日(土)、18日(日)に中学生以上を対象に、同じワークショップを行います。(参加者の募集は終了しました)。

11月23日(金・祝)、24日(土)には、「あいちトリエンナーレ2013プレイベント青木野枝 ワークショップ」が、名古屋市中区の東陽倉庫テナントビルで実施される予定です。

こちらは、小学生以上18歳未満の方が対象になっています。

申込〆切は11月2日(金)ですが、人数に空きがある場合は、11月3日(土・祝)以降も先着順で受付をされるようです。詳しくは下記リンクをご覧ください。

http://aichitriennale.jp/news_data/2012/10/001821.html

投稿者:nori

「青木野枝|ふりそそぐものたち」展開会式

10月19日、青木野枝展の開会式が行われました。

今日の日本を代表する彫刻家である青木さんの作品は、主に自然において循環する折々の水のすがたを表現しています。

そのため硬く重い鉄版を溶断、溶接して作った作品にも関わらず、しなやかさや柔らかさを感じることができ、作品の周りの空間や人をも取り込んで、今まで経験したことのない感覚や驚きを私たちに与えてくれます。

この新鮮な驚きをぜひ名古屋市美術館で味わってみてください!

 

 

 

 

青木野枝展準備中2

「青木野枝|ふりそそぐものたち」展が、まもなくはじまります。この展覧会は、豊田市美術館と名古屋市美術館の2会場をあわせて1つの展覧会としています。どちらもお見逃しなくご覧になってください。

さて、秋だというのにまだ夏のように暑いですが、青木さんは、その暑さのなか、アトリエからの作品搬出の直前まで新作の制作をつづけていました。


新作のパーツを溶断で切り出す青木さん。鉄板に描かれた円は、すべて青木さんのフリーハンドによる手書きです。だいぶ切り出しが進んで、鉄板がかなり小さくなっています。(7月のブログの写真とくらべてください。)


切り出したパーツを溶接でつなぎあわせています。溶断のときもですが、火傷を防ぐため長袖着用です。火を使うため、暑さ倍増です。

これもどんな作品になるのでしょうね。楽しみにしていてください。


トラックに積み込まれた作品たち。てんこ盛りですが、これは出品作品のごく一部です。青木さんの作品は、骨格だけなので、積載重量はオーバーしていません。ご安心ください。


ポスターとチラシに図版を使用している《ふりそそぐものたち》です。青木さんのアトリエには大型車が近づけないため、小型車で搬出して、他の場所で大型車に積み替えました。

すべての作品の搬出は1日ではとても終らないため、晴れた日に数度に分けて行われました。この溢れんばかりのボリューム、展示されると嘘のようにすっきりと展示室に納まってしまうのでしょうね。
その落差を確かめるためにも、是非ご来場ください。作品のすばらしさは、折り紙つきです。ご期待ください。

投稿者:み。

青木野枝展準備中

10月にはじまる青木野枝展の準備が進んでいます。事務連絡にあわせて、青木さんがアトリエの様子を知らせる写真を送ってくださいました。今回の展覧会には新作が複数出品されます。そのなかの1点の制作風景です。


材料の鉄板。新作のパーツとなる円が、無駄なく同心円状に描かれています。

青木さんの作品は、一枚の鉄板から作り出されています。縦横無尽に展開する立体的な作品からは想像しにくいですが、もとは平面なのです。作品を丁寧に解体し、きちんと組合わすと、また平面になります。ちょっと驚きませんか?


鉄板を溶断する青木さん。なんとまあ、穴のなかに入るんですね! 溶断作業にも無駄がありません。

鉄板を溶断して、切り出したパーツを溶接でつなぐというのが、青木さんの作品の作り方。溶断は、溶かして切る。溶接は、溶かして付ける、ということです。

青木さんいわく、鉄は柔らかく、透明なもの。

溶けるほどに熱せられた鉄は、青木さんが言うように、確かに柔らかく、透明に光輝いています。青木さんの作品には、柔らかく、光をはらんだ鉄の表情が面影のようにとどめられています。そんな鉄の意外な表情を発見するのも楽しい体験です。

さて、写真のパーツはどの新作のものか…。

それは、会場でお確かめください。

ご来場をお待ちしています。

投稿者:み。