カテゴリー別アーカイブ: 未分類

麗しきおもかげ展あとがき

 「東京藝術大学コレクション 麗しきおもかげ 日本近代美術の女性像」展が終わりました。

 

「展覧会は始まると、すぐ終わる」というのは学芸員のあるある(・・・・)なのですが、撤収作業の途中、ふと彫刻作品が乗っていた空の展示台を見ると、「宴の跡」を実感させられます。

 

 

2016年419日 企画展示室1にて 

()

2016 HP図版原稿2

 

 

 

 

美術館にニセ藤田現る。

429日(金・祝)より開催の「生誕130年記念  藤田嗣治展  東と西を結ぶ絵画」を控え、当館では鋭意広報を行っているところでありますが、45日付中日新聞の夕刊に、このような記事が掲載されました。

 「藤田嗣治さんですか?いえ美術館職員です おかっぱ 丸眼鏡…“完全コピー”」

記事へのリンク:

http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2016040502000231.html

(同様の記事は48日付の東京新聞にも掲載されました)

 筆者がここで紹介いただいた職員なのですが、一面のトップ記事で紹介していただくという事態に驚きを隠せないでおります。

「藤田嗣治より某芸人さんの方が似ているのではないか?」というご意見を多く頂戴しており、その点に関しては反論の余地もないところではありますが、職員一同さまざまな方法で展覧会の広報に当たっておりますので、その点ご理解をいただければ幸いに存じます。

 もし、この記事や筆者のスタイルにご興味をお持ちいただいた方がいらっしゃれば、ぜひ各種SNS等でご紹介ください。

 

珍客。

当館は白川公園内にありますので、公園内を散策していますと種々の生き物に出会うことがあります。

今の時期は姿こそあまり見えませんが、ウグイスの鳴き声が聞こえてくることがあります。

そんなウグイスの鳴き声を聞きながらふと思い出したお話を。

 

もう昨年の話になりますが、当館の南側にある池に、こんな珍客がやってきました。

 ブログ_珍客_画像

 ウ です。

まるで墨に彫刻を施したかのような姿かたちについ見とれてしまいました。

カワウでしょうか?ウミウでしょうか?

鳥にあまり詳しくない筆者には分かりませんでしたが、名古屋の真ん中、白川公園内の美術館をバックに佇む、ウ。

撮影のために近寄ってみましたが、逃げません。

間違いなく野生のウですが、逃げません。

「何だコイツ?」という目をしながらジリジリと遠ざかってはいきましたが…

せっかくのご来館の邪魔をしてはいけないので、撮影のみで退散しました。

 

このような珍客はあまり来ないにせよ、美術館の敷地内でもさまざまな生き物を見ることができます。

季節の移り変わりに思いをはせながら、その時々の自然とともに美術鑑賞を楽しまれてはいかがでしょうか?

ボランティア登録証授与式

4月9日に、美術館講堂において、ボランティア登録書授与式を行いました。

昨年度に引き続き、名古屋市美術館でボランティア活動を行っていただく5期から8期の方73名に対して、横井館長からお一人ずつ登録証をお渡ししました。これで今年度から新たに9期の方22名が加わり、名古屋市美術館のボランティアは総勢95名となりました。

最後に、館長より市の財政状況が厳しい折、来年度から予定する改修工事に向けた調査に関する予算が組まれたことに触れ、美術館としても皆様の期待に精一杯応えていきたいとあいさつしました。さらに、429日から始まる藤田嗣治展について、中日新聞にも大きく取り上げられたことを紹介し、皆様には美術鑑賞の楽しさをお客様にお伝えする美術館の大きな一助になっていただきたいと、感謝と労いの言葉をかけました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

「東京藝術大学コレクション 麗しきおもかげ 日本近代美術の女性像」開会式

    34日、「東京藝術大学コレクション 麗しきおもかげ 日本近代美術の女性像」の開会式が行われました。

芸大展開会式ブログ写真(1)

芸大展開会式ブログ写真(2)

東京藝術大学は1887(明治20)年開学の東京美術学校を前身とし、1949(昭和24)年に創立され、日本の近現代における美術文化の創造に貢献してきました。特に幕末から明治にかけて、日本社会の近代化が急速に進められるなかで、日本美術の伝統を継承しながら、西洋美術の真髄を移植することを主要な課題として、数多くの美術家を輩出してきました。

本展では、第1部として、東京藝術大学コレクションの50点に、名古屋市美術館所蔵の11点を加え、計61点の作品により、日本の近代美術における女性像の変遷を紹介します。高橋由一の《美人(花魁)》や狩野芳崖《悲母観音》から、憧れの西洋女性の肖像、明治・大正・昭和三代を生きた日本女性の肖像に至る多彩な女性像を紹介します。

また、第2部では、東京美術学校日本画科の卒業制作から女性像を描いた40点を初めて特集して紹介します。画壇の流行に敏感な画学生たちが、渾身の力を込めて制作した処女作には、若い情熱に溢れた斬新で魅力的な作品が揃っています。

 

かつて美術家たちが愛し描いた女性の「麗しきおもかげ」は、今の私たちの視線も魅了してくれることでしょう。新しい作品との出会いにご期待ください。

芸大展開会式ブログ写真(3)

 

東京藝術大学コレクション 麗しきおもかげ 日本近代美術の女性像」は417日まで開催しております。みなさまお誘い合わせの上、ぜひお越しください!

まだまだつづく若林奮展

 年が改まったと思っていたら、早くも1月が終わりそうです。19日から「若林奮 飛葉と振動」展が4つめの会場である府中市美術館ではじまりました。昨年末NHK Eテレの「日曜美術館」で紹介されたこともあり、少しずつですが、みなさまに関心を持っていただけるようになってきました。最終会場のうらわ美術館の終了までまだしばらくありますが、ひとりでも多くのみなさまにご覧いただければと思っています。

 

 若林展の2つめの会場だった足利市立美術館の江尻潔学芸員が、昨年末、第27倫雅美術奨励賞(美術評論部門)を「スサノオの到来―いのち、いかり、いのり」展の企画および図録執筆論文で受賞しました。スサノオ展には若林の作品も出品されています。若林展の作品調査の折、江尻さんはスサノオ展の観点からも作品の選定を行っていました。スサノオがらみの説明や解釈を聞き、出品調整をしと、一緒に作業したこともあり、他の場合よりも親近感を持ちました。

 

 第27倫雅美術奨励賞では、美術史研究部門で「赤瀬川原平の芸術原論展―1960年代から現在まで」が受賞しています。赤瀬川原平は当館にとっても重要な作家であり、受賞の展覧会にも所蔵作品を貸し出しています。また、前年の26倫雅美術奨励賞(美術評論部門)では、当館にも巡回した「ゴー・ビトゥイーンズ展 こどもを通して見る世界」が受賞しています。当館の日頃の活動が幾分かでもこれらの受賞に益するところがあったとすれば幸いです。

 

投稿者: み。

「ポジション2016 アートとクラフトの蜜月」開会式

1月4日、「ポジション2016 アートとクラフトの蜜月」展の開会式が行われました。

1

 

 開会式には、出品作家の稲葉佳子さん、徳田吉美さん、中谷ゆうこさん、水谷一子さん、水野誠子さん、米山より子さん、KIM HONOさんにお越しいただきました。

出品作家の皆様には、1月10日(日曜日)に自らの作品と制作について語っていただくギャラリートークにも参加していただきます。

2

 

ポジション展は、この地方で活躍する作家の作品を紹介する展覧会です。5回目となる今回は、「アートとクラフト」を採り上げます。アートとクラフトはそれぞれ違う個性を持っていますが、近年、それらが融合することにより、新たな魅力ある世界が生み出されています。その豊かな可能性を感じとっていただきたいと思います。

 

 3

 

「ポジション2016 アートとクラフトの蜜月」展は2月21日(日曜日)まで開催しております。みなさまお誘い合わせの上、ぜひお越しください。

 

11月7日(土)かつらをかぶって、ツリーの形になって記念撮影

11月7日(土)8日(日)に白川公園周辺にてサイエンス&アートフェスティバルが開催されました。

 美術館でも様々なイベントを実施し、7日(土)には作家の富永敏博さんと一緒にかつらを作るワークショップが行われて、たくさんの方々に参加していただきました。

 カツラを作ったあとはグランドに集まり、大きなツリーの形になって、株式会社プロドローンさんのご協力のもと、ドローンを飛ばして上空から記念撮影を行いました。 

美術館では、今回のイベントの他にも、子どもを対象としたワークショップを随時開催していますので、また遊びにきてくださいね。

 

1回目(11:30~)

katuratree1130

 

○2回目(12:30~)

katuratree1230

  

○3回目(13:30~)

katuratree1330

  

○4回目(14:30~)

katuratree1430

 

○5回目(15:30~)

katuratree1530

 

 

その後のユリノキ

  春にブログ、夏に当館ニュースのアートペーパーにユリノキを話題にしました。文中「私には名古屋でユリノキを見た記憶がありません。」とあるのをご覧になった皆様から、名古屋にも立派で美しいユリノキがあるというお便りをいただきました。拙文をお読みいただいているのが分かり、恐縮するとともに感謝の念を新たにしました。

  ご教示いただいたなかで最も分かりやすいと思われるところを紹介します。私としては、「灯台下暗し」の場所でした。(図版はすべて20151016筆者撮影)

 1

どこか分かるでしょうか?

名古屋城の南側、出来町通の並木です。

ユリノキの幹の奥に石垣が見えています。

交差点の南西角、名城病院を背にしています。

黄葉がはじまっています。

 2

 

北西角から東に左端の木を見たところです。

東に向けて市役所までユリノキの並木が続いていますが、この木は大きいです。

 3

 

市役所本庁舎の北西角(地下鉄の二番出口のあたり)から並木を見たところ。

 東山動植物園で植物相談員をしておられる方からは、東山にあるのは同属のシナユリノキでユリノキではないとお教えいただきました。よく見ると花と果実が異なるそうです。その方によると、ユリノキは名古屋では街路樹や公園樹として広く植栽されており、それほど珍しいものではないそうです。

  私も、アートペーパーに原稿を書いた後、見た記憶がないのは、気づいていないだけではないかと思い直し、街路樹などを仰ぎ見るようになりました。皆様の近くにもユリノキはあるかもしれません。

 

投稿者: み。

「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」開会式

  10月2日、「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」の開会式が行われました。

 開会式2

 

開会式には、リバプール国立美術館から、サンドラ・ペンキス館長、キース フランシス・オリバー学芸員、ゴッドフリー・バーク学芸員にお越しいただきました。

 開会式1

 

「ラファエル前派」とは19世紀半ばのイギリスで「自然に忠実に」をモットーに、ルネサンスの巨匠ラファエロ以前の美術を理想とし、それまでのイギリス画壇を支配してきたアカデミックな絵画とは異なった、豊かな物語性を孕み、想像力を喚起するような新しい絵画世界を創造したグループです。

 本展は、ラファエル前派の優れた作品を所蔵するリバプール国立美術館の代表的な作品を日本で初めて大々的に紹介する貴重な機会となります。

 

 開会式3

    「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」は12月13日まで開催しております。みなさまお誘い合わせの上、ぜひお越しください。